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なにもないけど、それでいい  作者: YOI&ここね
1.地元町と少女物語
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11/22

11.仲直り物語

あの日から、夜を越して平日の平凡な放課後を送っていた。

今日は珍しく私に、ももこもめめも話しかけてすら来ない。

可愛かった小学生の友達が、中学生になって急に冷たくなったような感覚だ。

ことみ「あるく、ももこたちは?」

私「今日は、一回も喋ってないからわからない...」

ことみ「そっか...」

クラスが同じめめとはたまに目が合ったけどそれっきり。

ももこにいったては、見かけてるいなかった。

部長「大丈夫。大丈夫」

ことみ「みゆきが一番何もしてないの知ってるんだからな」

部長「...えへ」

部長はももこたちを探して、人気のない道を歩いていたら。

意識がもうろうとし、目が覚めると本屋で小説を何冊も買っていたらしい。

どうしたらそうなるんだろうか。

ちなみにその小説は案の定、私の目の前にセッティングされている。

私「タイトル...人間の衝突:1~3巻」

内容は目次を見る限り、戦争からたけのこきのこなんでもござれの衝突についてだった。

特に目を引くのは、些細な喧嘩という項目であろうか。

ももこ「来てやっだぜ!!」

私が本に目をやっていると、図書室の扉の音と共にももこの声が響いた。


ももこ「あるく、1日ぶりだな」

私「久しぶりだね。少し、寂しかったよ」

思ったよりもなれなれしく迫ってきたもんで戸惑っている。

でも、喧嘩は根に持ってないようで私は安心した。

めめ「...こんにちは」

すると、後も経たないうちにめめも部屋に入ってきた。

ももこ「..めめ」

すると、ももこが突然に暗い顔で呟いた。

名前負けするほどに元気なももこも、落ち込むことはあるんだと私は実感した。

めめ「ももこ....私」

ももこ「めめ。ごめん」

めめ「...え!?」

ももこが自分から率先して、謝ってくるとは思ってないかったみたい。

めめから、あまりにも腑抜けた感情が込み上げているように見える。

めめ「びっくりしたよ。ももこが先に謝るなんて」

ももこ「そうだろ?僕だって偉いんだぞ」

めめ「うん、知ってる...私もごめんね」

外野の私たちにはわからない、二人だけの世界で仲直りができたように見える。

喧嘩は見てて居心地いものではないけれど、仲直りというのはとてもいいものだ。

私「仲直りできたみたいでよかった」

ことみ「本当にね」

あれからも私たちは遠くで二人を見守っている。

今は割り込むべきではないだろうから。

めめ「にしても、ももこ」

ももこ「なんだ」

めめ「怖がり、やめたの?」

ももこ「僕は元から怖がってないぞ?」

めめ「悪者扱いされているうちに、怯えついてたと思ってたんだけどなぁ」

ももこ「僕はいたって恐れ知らずだぞ?他人の目なんかに踊らされないよ」

めめ「本当かなぁ」

話し声は聞こえないけれど楽しそうだ。

微かに笑い声だけが聞こえてくる。

私「このまま喧嘩してたらと思うと、新生活そうそう堪ったもんじゃなかったよ..」

ことみ「...お気の毒に」


部長「仲直りできてよかった。それじゃ、今から部活会議始めるよ」

  「もう少し自由にさせたいところだけど、大事な話なんだ」

部活内でのどんよりとした空気も拭い、平穏な時間に戻った。

それを見越してか部長は一声大きくそう、宣言した。

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