✒ 恋文に呪いを込めて♥ 2
霄囹:厳蒔霄囹
「 呪詛を依頼した真犯人と共犯者探しはミニマムキーノに任せるとしてだ、真犯人候補や共犯者候補に心当たりは無いのか?
少しでも “ 怪しい ” と思える奴が居るなら、そいつ等にも監視を付けて見張らせるのが良い 」
マオ:厳蒔磨絽
「 見張らせる?
誰に見張らせるんだ? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 僕の式隷に決まってるだろ。
増やして来たからな100名でも余裕だぞ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 100名って……。
流石に100名は居ないだろ 」
第2皇子:孳
「 それなら、“ 光の君 ” に惚れてる姫達を監視してほしい!
“ 光の君 ” は姉様が嫁ぐ相手なんだ。
“ 光の君 ” に想いを寄せている姫達が、呪詛師にし依頼した可能性も有るんだろ? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 構わないぞ。
なら、序でに “ 光の君 ” とやらにも監視を付けてやろう。
姫さんに同年代の友達は居ないのか? 」
第1皇女:姫様
「 ………………残念じゃが、友と呼べるのは磨絽とミニマムキーノだけなのじゃ…… 」
第2皇子:孳
「 姉様は最近まで歩けなくて、寝たきりだったんだ。
だから……同性の友達や同年の友達は居ないんだ…… 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 成る程ねぇ。
平安ヒッキーか 」
第2皇子:孳
「 ひっきー?
何だよ、それ? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 なら、怪しそうな奴を何名か僕が見繕って監視してやるよ。
姫さんの情報を真犯人や共犯者に伝えるスパイが居るかも知れないかならな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 シュンシュン、有り難な!
後──、“ 姫さん ” じゃなくて “ 姫様 ” だからな! 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 一々細かいな。
──序でに結界も張っといてやる。
帝の娘ってのは命を狙われ易いからな。
ミニマムキーノが傍に居るなら心配無用だが、備えといて悪い事は無いんだ 」
そう言うとシュンシュンは狩り衣の袖から “ 黒い何か ” を取り出した。
マオ:厳蒔磨絽
「 シュンシュン、その黒っぽいのは何だ? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 これか?
これは簡単に結界を張れる便利な道具さ。
消耗品だけどな 」
そう言うとシュンシュンは、姫様の部屋の四隅の一角へ移動した。
手に持っている “ 黒い何か ” を床の上に置くと片足で踏み付ける。
それを四隅の全てにした後、また “ 色違いの何か ” を狩り衣の袖から取り出す。
今度は四隅の真ん中の四ヵ所に “ 色違いの何か ” を床の上に置いたら、片足で踏み付けた。
マオ:厳蒔磨絽
「 シュンシュン?
一体何をしてるんだよ 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 黙って見てろ 」
シュンシュンは口の前に指を持って来ると「 ыяю 」と呟く。
和國語かな??
瞬間、空気が変わる。
シュンシュンが踏んだ8ヵ所が光だした。
霄囹:厳蒔霄囹
「 これで安全地帯の完成だ。
何か起きたら、この中へ逃げ込めばを凌げる。
孳、お前もな 」
第2皇子:孳
「 安全地帯? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 2人共、手首に付けとけ。
これは必ず互いを引き合わせてくれる対のミサンガだ。
マオの髪を編み込んで作ってあるから、魔除け効果も有る 」
マオ:厳蒔磨絽
「 おい!
今、オレの髪って言ったか?
何でオレの髪を編み込んでるんだよ!
勝手に気持ち悪いアイテム作るなよ! 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 マオ、お前の髪はな、特殊なんだよ。
備え有ればだ。
2人は友達なんだろ。
どうせなら効き目の有る御守りを持たせてやりたいだろ? 」
マオ
「 それは……そうだけど…… 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 帝だからって、100%安全とは言えないんだぞ。
第2皇子だって命を狙われ兼ねないんだからな。
常に用心はしとけよ。
孳、マオから護身術と剣術を習っとけ。
貴族が嗜む上品な剣術なんかじゃ、自分の身すらまともに衛れないぞ。
大好きな姫さんも衛りたいなら、生き抜く剣術を身に付ける事だ 」
第2皇子:孳
「 生き抜く為の剣術?? 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 お遊戯剣術なんて忘れて良いからな。
マオ、孳が刺客に殺られない程度に鍛えてやれ。
別のキノコンの笠を通ってもミニマムキーノの笠から出れるだろ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 それは可能だと思うけど…… 」
ミニマムキーノ
「 可能ですエリ。
キノコンの笠を通れば牛車を使わず楽チンに行き来が出来ますエリ 」
第2皇子:孳
「 それって、面倒な手続きを飛ばして、磨絽と簡単に会えるって事か? 」
ミニマムキーノ
「 はいですエリ。
バレなきゃ良いですエリ 」
第1皇女:姫様
「 おぉ!
それは嬉しいのじゃ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 見付かったら大事だけどな~~ 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 一寸先は闇だからな。
何時何が起きてもおかしくないと危機感を持つのは大事だぞ。
平和ボケしてると簡単に寝首を掛かれるからな 」
ミニマムキーノ
「 その通りですエリ。
霄囹ちゃまも偶にはまともな事を言うエリ 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 一言余計なんだよ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 《 獅聖邸 》に帰ったら、幻夢さんと弓弦さんにも相談してみるよ。
孳に護身術と剣術を教える為とはいえ、無断でする訳にはいかないからさ 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 そうだな。
相談しとけば、何か起きた時にフォローしてくれるだろうしな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 相談しなかったら、後が怖いもんな…… 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 真犯人と共犯者の目星が付くまで暫くは様子見だな。
それまでは、確り己を鍛えて強くなれよ 」
第2皇子:孳
「 言われなくても姉様を衛れるくらい強くなるさ! 」
第1皇女:姫様
「 磨絽!
{ 霄囹様は…………好いてるおなごとか居るのか? }」
マオ:厳蒔磨絽
「{ え?
居ないよ。
シュンシュンは異性には興味無いからな~~ }」
第1皇女:姫様
「{ 異性に興味が無い??
それは…どういう事なのじゃ? }」
マオ:厳蒔磨絽
「{ シュンシュンは面食いだから──、美少年が大好物なんだ。
孳は対象外だから安心して良いよ、姫様 }」
第1皇女:姫様
「{ そ…そうかの……。
好いてるおなごは居らんのじゃな(////)}」
姫様、どうしたんだろう?
取り敢えず、今日出来る事はシュンシュンがしてくれたから、一安心かな。
姫様に届いた謎の恋文は、シュンシュンが気に入って回収しちゃったしな。
霄囹:厳蒔霄囹
「 用が済んだなら帰るぞ。
僕は材料集めに忙しいんだからな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 シュンシュン、今日は付き合ってくれて有り難な 」
霄囹:厳蒔霄囹
「 面白いブツを手に入れたからな大目に見てやるさ 」
第1皇女:姫様
「 もう帰ってしまうのか…… 」
第2皇子:孳
「 磨絽、待ってるからな!
ちゃんと来るんだぞ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 幻夢さんと弓弦さんに相談したら、ミニマムキーノに手紙を出すよ 」
オレは姫様と孳に手を振って、シュンシュンと一緒に[ 姫様の自室 ]を後にした。




