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淡い恋は弾けて消えた  作者: maruko
研究者マリベル

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28 旅立ち

今話はとても短いです

閑話と一緒にしていましたが、【閑話】が長くなってしまったので、切り離して2話同時に更新することにしました

よろしくお願いします( ᴗ͈ˬᴗ͈)

アーサー様の提案で、私はお祖父様たちのいらっしゃる帝国に留学する事になった。

と言っても、今の私は戸籍のない状態。その点をクリアにする為に、お祖父様達とアーサー様が調整してくれることになった。その間、私は貴族令嬢として学ぶ事になった。

刺繍係は辞めることになってしまい、春から通うはずだった学校にも行かない事になる。その事をマインに伝えると彼女は自分の事のように喜んでくれた。

「マリベル!家族が生きてたんでしょ!良かったね、良かったね。一人じゃなかったんだね」

私を抱きしめながらマインは喜んでくれる。ある意味マインとは、家族との縁が薄いという事が、お互いの共通項のようで、同類相憐れむ的な繋がりを無意識に思っていたのかもしれなかった。私だったらどうだったかな?羨ましくて一緒に喜んであげられなかったかも知れない。

そう思う、何処か捻れてしまってる私に、マインは言った。

「そりゃあ、私だってすっごく羨ましいよ。自分にも誰か居てくれないかと思ったかもしれない。ううん、今でもちょっぴりそう思ってる。でもね、私とマリベルの違いは、マーガレット様と一緒にいた時間だと思う。マリベルもきっと私と同じ時間くらい、マーガレット様と一緒に居たら、人を羨んでも、その事も自分の糧にする事を学んでいたと思うよ」

マインはニッコリ笑ってそう私に教えてくれた。羨むことは悪いことじゃないとも。ただ羨んだ事で卑屈になったり相手を貶めようとしたりするんじゃなくて、いつか自分も自分の力で、羨まれるほど幸せになればいいんだと、マーガレット様がマインに教えてくれた言葉を私に贈ってくれた。

アーサー様が帰還して3ヶ月後、私は皆に見送られてお祖父様たちの待つ帝国へと旅立った。




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