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第三十六話:管理者、魔族領へ戻る

はい、祓戸です。今回は管理者たち。

正直忘れてた人、手を挙げなさい。怒らないから。

Sideレヴィア


商店街謎の毒殺事件から数日、ボクたちはとっても平和的に冒険者をしていた。


「今日って何の依頼受けたっけー?」


「今日は確かウルフを5体討伐ですわ」


「ウルフですか…全然物足りないですね」


「それを言ったら人族領の魔物全部そうだろうにクス」


「なあレヴィよー。いつもの悪知恵でどうにかなんねーか?」


「ぶっ飛ばすよアルド」


いつものって何だよ!いつものって!

まあ方法がないわけではないけどさ。


「方法はあるよ?別に高ランクの魔物を討伐してはいけないって言われてないしね」


というか前からそれをしてランクAの魔物を大量殺戮したじゃん…


「でも無理。全然お金にならない」


「お金は錬金術があるよ?」「ノア兄…それは…ダメ…」


「そういうことですのね」


「あん?どういうこった?」


「お金の流れが不自然に見えるんだよー。

 私たちを見てる人なんていないと思うけど、確実じゃないからねー」


「そういうことか…ああ!人族領の魔物弱すぎるぜ!」


僕もそう思うよ。なんてったって人族領にはランクAの魔物が最高ランクだからね…

いや自然発生とか移動とかは別だけどさ。


「んー。じゃあ魔族領行く?」


「ですが冒険者ギルドはなかったんじゃありませんでしたか?」


「だからこの人族領にきたんだしクス」


こいつら覚えていたのか。普段からこうしてくれたら楽なのに…

でもこの魔族領に行くのはあまり良い手じゃないんだよなぁ…

はぁ…言い訳考えておくか…


「いやだからみんな狩り足りないんでしょ?別に素材とかは高ランクになったら売ればいいし」


「そう言うことか。俺はいいと思うぜ」


「いっぱい狩れるならいいですよー」


「じゃ行っちゃおっか、魔族領」


ボクは転移魔法を使う。どこに飛ぼうか…

もうエメリンのとこでいいかな。

空間の裂け目に入ると目の前にはエメリンが豪華な椅子に座って会議らしきものをしていた。





sideエメリン


「魔王様、もうすぐで人族領侵攻準備が整います」


「第一部隊から第三部隊は完全に準備完了です」


「第四部隊、第五部隊は準備完了しております。第六部隊は兵の武器がまだ行き渡っておりません」


「第七、第八、第九部隊の食糧物資が不足してますわ。何とか融通していただけませんか?」


わた…我の目の前で三人の魔族が話し合っておる。内容は人族領侵攻に関してだ。

第一から第三部隊を率いる三魔将が一人、シャクラは祖父の代から支えてくれている御仁だ。

人族領侵攻も何度か経験しており、手際が良い。

第四から第六部隊を率いるのは三魔将が一人、ラナックは我が大きな改革をした際に引き立てた人物だ。

武術と戦略に長けており、侵攻ではその才能を遺憾無く発揮してもらうつもりだ。

最後の第七から第九部隊を率いるのは三魔将が一人、アイリスは魔法戦のエキスパートだ。

残念ながら我ほどではないが研究肌でいくつかのオリジナル魔法を持っている。

賢いのだが、それは研究のみで他は割とポンコツなのが玉に瑕だ。


「フム。シャクラ、余裕があればアイリスに食糧物資を融通してやってくれ。

 第六部隊は…我の直属隊の武器を使え」


「そ、そんな!魔王様直属部隊は魔王様を守るためにいるのです!

 そんな部隊から融通してもらうのはいけません!」


「直属部隊は今回の侵攻には参加せぬ。ならば足りていない物資を融通するのは当然であろう」


「魔王様。ワシも反対でございます。武器ならワシの部隊から融通させましょう」


「いえ、シャクラ殿は食糧物資も融通するのですから。幸い私の部隊は武器が余っていますので私から融通しましょう」


「アイリス殿、ありがとうございます」


「うむ。まとまったようじゃな。全ての準備が整い次第侵攻を開始する」


「「「はっ」」」


「しかし…」


「何か気になるところでも?」


「うむ…灰狐様が仰った人物はいつ来るのかと思うての」


「灰狐…魔王様が敗北した集団ですか」


「アイリスっ!滅多なことを言うでない!」


「もっ申し訳ありません!」


「良い良い。負けたのは事実だしの。それに魔族は実力主義。

 強き者に従うのは当然のことじゃ」


「そうですが…」


「ん?何じゃ、言いたいことがありそうじゃの」


「い、いえ!そんなことは」


「遠慮するな、意見は言ってこそじゃ」


我がそう言うと空間に裂け目が現れた。

そこから八人の人が出てくる。

その人物は…


「灰狐様!」


我が敗北した方々だった。


「あ、エメリン久しぶり。元気だった?」


私に声を掛けてくださったのは灰狐のリーダーらしき方のレヴィア様。

見た目は我より幼いがとても優しい方だ。


「はっ。レヴィア様方もお変わりないようで」


「そんな固くしなくても良いよークス」


次に声を掛けてくださったのはルイ様。私はこの方が少し苦手だ。


「い、いえ。魔族は実力主義なので強き方には敬意を払うのです」


「ルイ、怖がらせたらダメだよ?エメリンも少し楽にしてくれないかな?」


「はっ、仰せのままに。それで何か用事があったのでしょうか?

 もしや、幹部の方を紹介でしょうか?」


「えっ?幹部?」


「?はい。この前に幹部を一人派遣すると…

 私の聞き違いでしたでしょうか?」


「レヴィ覚えてなかったのー?ちゃんと言ってたよ?私覚えてる」


「しまった…忘れてた…」


「え?本当に忘れてたのかよ…」


「え!?い、いやーソンナコトナイヨ?」


「レヴィ兄。じゃあここで」「…呼んじゃえば…?」


「誰を呼ぶんですの?」


「うーん…魔族だから天使系はダメでしょ?神獣系もちょっとな…」


一体どんな存在を幹部にしておられるのだ…

灰狐の構成がとても気になる…


「レヴィ兄、ピッタリなのがいるよ!」「八枢要罪…の悪魔…」


「良いね!誰呼ぶ?」


「まず、スロウはダメですわ」


「「「「「「当たり前」」」」」」


「あの…魔王様」


「ん?どうしたシャクラ」


「今、八枢要罪の悪魔、怠惰のスロウの名前が出てきた気がするのですが…」


「我の耳にも確かにスロウと聞こえた。恐らく契約しているのだろう」


「八枢要罪の悪魔といえば、幾つも国を消したり、山や谷を作ったりと伝説が数多あるのですが…」


「気にしてもどうにもならん。受け入れよ」


私はもう気にしないぞ…


「エメリーン、ベリアルに決まったよー」


「ベリアルと言うと虚飾を司る悪魔ですね。レヴィア様は一体どれだけの悪魔と契約しておられるのですか?」


全部…は流石にないだろうが結構の数と契約しておられるだろう。4、いや5くらいか?


「ん?あー全部の悪魔と契約しているよ。すごいでしょ?」


「ぜ、全部…ですか」


まさかの全部…いやもう気にしないと決めたのだ。受け入れろエメリン!


「じゃ、呼ぼうか。召喚・(サモン・)虚飾の悪魔(ベリアル)


さすが八枢要罪の悪魔。召喚の魔法陣の大きさと複雑さは他と一線を画す。

魔法陣に蒼い不気味な光が満ちる。

光が収まるとそこにいたのは


「にゃあ」


猫だった。一体どうなっている?誰か説明できないだろうか?

無理?

いかがでしたでしょうか?幹部を送るって話をすっかり忘れてました。

そもそも管理者たちが物語に深く関わるのはあるイベントからなので

それまでの話は全部即興で作ってるんですよね。主人公なのに即興で話で作られるって…

いや気にしないで…

面白いと思った方は、『ブックマーク』や下記のポイント評価を押していただけたら幸いです。面白くなかったら容赦なく星1にでもしてください( ; ; )

またアドバイスも是非。

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