第三十二話:勇者潜入作戦〜勇者VSイレーナ 決着〜
はい、祓戸です。前回で終わると区切りが悪かったのに気づき急いで投稿させていただきました。
すみません。今回で決着です。まあ結果は分かりきっていると思いますが…
sideイレーナ
全く…今回の勇者は面倒なスキルを所持していますね…
しかも複数…
一つ目は限界突破。効果は見た通りですね。
限界突破…前ステータスを三倍にアップさせる。スキルの効果も上がる。
発動中はSPを消費し続ける。
隠し説明…ある条件を達成すると限界突破の進化派生を得る
派生先…限界突破・界 限界突破・鬼 限界突破・破
ステータスがなんと三倍に跳ね上がるスキル。しかもSPを消費するだけで発動できます。
ステータスアップ系のスキルは何かしら重い代償があるはずなんですが…
この鑑定で見えないと言うことは主様たちクラスの鑑定でないと見えないと言うこと。
代償で自爆してくれないでしょうか?
そして二つ目はカリスマ。
何とユニークシリーズではなく、一般シリーズにあるスキルです。
効果はこの通り。
カリスマ…持ち主の能力が高ければ高いほど人を惹きつける。
人数に上限はない。
裏効果…惹きつけられた者のステータスの極一部を自身のステータスに加算する。
説明だけ見ると便利に感じますが、実際は違います。
普通の人族でしたら惹きつけられてせいぜい二、三人。
しかも普通の人族のステータスですから加算されるステータスは微々たるもの。
しかし勇者は限界突破のスキルで魔族にもそうそういないステータスになっています。
それに加え、惹きつける者は異世界からやってきた異世界人。
加わるステータスは普通の比ではないでしょう。
そして最後にハーレムのスキル。ハーレムとはどんな意味なのかは知りませんが効果は極めて強力です。
ハーレム…持ち主に惚れている、好意を抱いている、関係を結んでいる人数に応じて
ステータスをアップさせる(異性に限る)
代償…このスキルにカウントされた異性が持ち主から関係を絶った場合、不邪淫の戒が強要される
このスキルはちゃんと代償が表示されています。
説明から察するにハーレムというのは多くの異性から好意を寄せられることなのでしょう。
このハーレムはまだ効果を発揮していませんが、
もし発揮されるとなるとものすごいステータスになります。
というか何でこんなにステータスアップ系のスキル揃ってるんですか…
ステータスアップ系のスキルは一人一つって決まってるはずなのに…
主様たちもお疲れということでしょうか?
私がそんな考察をしていると勇者は回復していました。
さあ、ここからどうやってギリギリに持っていくか…
いけませんね…こういうのは最初に考えておくべきでした…
まあ、煽っておけばいいでしょう。
「回復は終わりましたか?」
「ああ」
「それでまだ続けますか?」
「ああ、もちろんだ…!」
何だか中に浮いてる私が魔王になったような感じがします…
問答もそれっぽいですし…
「はあ、まあお付き合いはしますが、正直もう飽きたんですよね。
勇者様、私にまだ一撃も入れられてないじゃないですか」
まあ、私が中に浮いてるからなんですが。
本当に飽きましたし、適当に勇者に合わせてギリギリを演出しましょうか。
いい感じにステータスが上がってますし、それらしい理由で納得するでしょう。
「これからは違うさ。何だか力が湧いてくるんだ」
「はあ…そうですか。さっきと同じ手に引っかからないでくださいね」
とりあえず土槍を連発しましょう。話はそれからです。
一気に五つほど土槍を発動させます。
ちゃんと避けれるスピードで。
「おや、慣れてきましたか」
ちょっと驚いているように言う。
「次はこちらの番だ!」
勇者はそう言うとジグザクにステップを混ぜながらこちらに走ってきます。
「火球」
魔法的技能を使わない純粋な火球です。
10個ほど浮かべ、その内の6個ほど勇者に当て、残りは適当に勇者のそばに着弾させます。
「効かないっ!!」
火球が自分に効かないことが分かり、勇者はステップをやめ、一直線に走ってきます。
「なっ!まずいです!」
……この演技めっちゃ恥ずかしいんですけど。
早く終わってくださいー!
「はあああああ!!!」
ついに勇者が地面を蹴り、空中に踊り出す。
はあ、全くこの勇者は…
「学びませんねぇ」
だが厄介だ。
私は地面から百を優に超える土槍を勇者に放ちながら考える。
今はまだステータスが低いから上がり幅も少ない。
けどあと一年後は?三年後は?
竜田姫様を倒すまでは行かずとも、竜である私くらいなら倒してしまうかもしれません。
最初は何故こんなことをするのか疑問でしたが、今になれば自ずと分かります。
この勇者は危険です。
あとで影の悪魔に報告させましょう。
おっと演技するのを忘れてました。
ちらりと地面を見ると足と腰の辺りを土槍で貫かれている勇者がいました。
それを確認して飛行を突然切って、勢いよく地面に落ちます。
これは魔力切れを演出するためです。
そんなに高度はないので起き上がっても不自然ではないでしょう。
「はあ…はあ…はあ…ギリギリでしたね…」
「ハイ・ヒール!」
勇者は回復役に回復してもらい、全回復しています。
「さすが勇者様のパーティーメンバーですね。もう回復していらっしゃるとは」
「あなたが言っても皮肉にしか聞こえないよ…」
「いえ、これは本心ですよ?聞けば、勇者様がたはまだこちらに来て日が浅いとか。
それでこれほど戦えるのはすごいと思います」
だから私が監視するはめになったんですから。
「…ありがとう。はあ…負けたなぁ…パーティーメンバーが増えると思ったんだけどなぁ」
「ああ、伝え忘れました。私は勇者様のパーティーに所属します。
戦闘だけでなく、普段から一緒にいますよ?」
「ええ!?何でですかぁ?」
回復役が驚いたように声を上げます。
「おや?もしや所属してはいけませんでしたか?」
冒険者ギルドでは募集してましたからそんなことはないと思いますが。
「光史くん負けちゃったじゃないですかぁ。なのにどうしてぇ?」
「ああ、それですね。実は私も結構MPがギリギリだったんですよ。
だから最後安全に着地できなかったんですよ。
まだこちらに来て日が浅いのにこれだけ戦えるのですから十分強いですよ」
というか所属させてもらえないと上司の竜田姫様から減給されるのですよ。
「と言うことで所属させていただけませんか?」
「私は大歓迎よ。元々攻撃系の魔法使いが欲しかったしね」
「俺もだぜ!すげー魔法使ってたしな!」
「正直負けたから複雑だけど所属してほしいね。
実桜はイレーナが所属するのは反対か?」
勇者は回復役に顔を近づけて問います。
……おや?回復役の顔が赤いですね。
これは使えますね。
「………」
おやおや…まさか結界師も惚れてる感じですか?
「……ずるいです…そんなこと言われたら…
断れないですよぉ…」
「ありがとう。じゃあみんなイレーナが所属するのは賛成だな?」
「ええ」
「おう」
「はいぃ」
「では」
「うん。これからよろしくねイレーナ」
「はい。これからよろしくお願いします」
パチパチパチパチパチパチ
突然拍手が鳴ります。
そういえば周りに人がいましたね。
……と言うことは常日頃からあんな恋愛ロマンスみたいなことをしているのでしょうか?
……私も気をつけましょう…
いかがでしたでしょうか?なんか最後の方が雑になっちゃった印象です…
イレーナが勇者のハーレムになるのか…どうしようかな。結構悩むなw
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