第二十九話:勇者潜入作戦〜挨拶〜
はい、祓戸です。つい先日まで鳥取へ旅行に行ってました。砂丘とか行ってきました。
……土属性キャラ作ろうかな…
ナイトアサシンスネークを柳葉くんが倒してから約二ヶ月後。
俺は今王城にある訓練場に生きている。俺一人ではなくパーティーメンバーである豪と結花と実桜も一緒だ。
本来なら他のクラスメイトもこっちにきて訓練をしないといけないのだが、俺達以外には誰もいない。
もちろん今日が休みの日っていうのもあるがそうじゃない。
みんな引きこもってしまったのだ。原因は俺達だ。いや俺たちが直接何かしたわけではないが。
この前のナイトアサシンスネークで結花と豪が負傷して帰ってきたのが原因だ。
特に結花の胸に穴が空いた大怪我が大きい。
俺たちは地球の日本というとても平和な世界に生きていた。
そんな環境で生きていた人間がたった数ヶ月で胸に穴が開くなんてグロテスクなシーンに慣れるわけがない。
それに俺たちのパーティーは一番強かったのだ。
そんなパーティーの半数が大怪我をして帰ってきたのだ。
するとクラスメイトはこんな目には会いたくないと引きこもってしまったのだ。
一応引きこもってない人たちもいる。
俺たち勇者パーティー、桜沢くんのパーティー、夜空さんのパーティー、それと柳葉くんだ
というかまだ一人なんだな柳葉くん…
ナイトアサシンスネークから助けてもらった時に“なんで一人なの“と質問したら将軍がそう言ったからなんだとか。
後からメンバーを見つけて補充すると言われたらしいけど、ほとんどの人が引きこもっているからずっと一人なんじゃないか?
それとも俺たちみたいに王城の外から探してくるのかな?
そう、今日俺たちが訓練場に来ているのは、募集していた攻撃ができる魔法使いがくるからなのだ。
ナイトアサシンスネークから逃げてきたあと俺は将軍に魔法使いがメンバーに欲しいと言った。
将軍もそう思っていたようですぐに募集してくれた。
最初の一ヶ月は全く音沙汰がなかった。
将軍がどんな条件にしたのかわからないが、それはもうびっくりするほど音沙汰がなかった。
次の月になるとなんと候補者が見つかった。
冒険者の人らしいが、なんと登録一日目でランクSに昇格したらしい。
しかもたくさんの属性の魔法を扱い、百花繚乱という二つ名もついている。
そんな冒険者がなぜ勇者パーティーに所属しないのか?
その理由は単純だった。
その冒険者はソロ専門だったのだ。
正確にはソロの依頼しか受けていなかったのだ。
そのことからギルドはその冒険者の機嫌を損ねないように国からの要請を突っぱねていたのだ。
しかし状況はコロコロ変わるもので今月になるとその冒険者が俺たちのパーティーに所属することを承諾したのだ。
ギルドが理由を聞くと、自分は女だから報酬の分配が少なくなることを懸念していたらしい。
なのでギルドからは絶対に報酬は均等に分けてくれと言われている。
もちろんそんなことをするつもりはないのでもちろんと答えた。
確か、待ち合わせの時間が今ちょうどだからもう来てるはずなんだけど…
「なあ、冒険者の人いなくねぇか?」
「ですねぇ…遅れているんでしょうかぁ?」
「それはないと思うわ。依頼の達成率は100%だし、クオリティが高いって噂の人なんだから」
「うーん…メイドの人に聞いてみようか?」
俺がそう言い、訓練場を出ようとした時だった。
「その必要はありませんよ」
突然訓練場の真ん中から声が聞こえてきた。
「実桜、冗談はやめてくれよ」
「えぇ?私じゃないですよぉ?」
「光史…私達の中で敬語を使うのが実桜だからって安直すぎるわよ」
「わかってる。流石に冗談だ」
「え?そうだったのか?」
「豪くん、わからなかったのですかぁ?」
「あの…もう出ていいですか?」
再び真ん中から声が聞こえてきた。
「ああ、すみません。どうぞ出てきてください」
結花が少し申し訳なさそうに言う。
すると真ん中の景色が歪み、いかにも魔法使いって感じの女性が出てきた。
「えーと…」
まずい。俺がちょっとふざけたから空気が気まずい…
「すみません。自己紹介をしてもよろしいでしょうか?」
「え、ええ。お願いします」
「Sランク冒険者のイレーナと申します。田舎から出てきたばかりで、至らないことが
あると思いますがよろしくお願いします」
そう言って綺麗なお辞儀をするイレーナさんはとても田舎から出てきた人だと思えない。
思わず見惚れるほど綺麗な人が自分に向かって頭を下げるというところを体験すると改めて
この世界では自分の立場が高いことを実感させられる。
「ちょっと光史。見惚れてないで自己紹介しなさいよ」
「あ、ああゴメン。俺は勇者の藤原光史。よろしくねイレーナさん」
「私はぁ飛鳥実桜ですぅ。回復が得意なんですぅ。イレーナさん、よろしくお願いしますぅ」
「俺は米口豪だ。空手が得意だ!よろしくな!」
「私は小野結花。結界防御得意よ。よろしくねイレーナさん」
「はい、皆様よろしくお願いします」
「それにしても綺麗なお辞儀ねイレーナさん。本当に田舎から上がってきたの?」
「はい?ええ、四ヶ月ほど前にこちらの王都へやってきました。
お辞儀に関してはおそらくお城の方に教えて貰ったからかと」
「ああ、お城の人にですかぁ」
「はい。勇者様方に失礼のないようにと」
「そんなに気にしなくていいのにな。なあ光史」
「本当にな。イレーナさんも無理に話さなくていいよ」
「勇者様、私の事はイレーナとお呼びください。
これは妥協できません」
「なんでって、そう言うことね」
「はい」
「どう言うことですかぁ?」
「イレーナさ…イレーナにお辞儀とかを教えたってことは多分嫌がらせよ。これはわかる?」
「それはわかりますよぉ。でもそれとどんな関係がぁってああ…」
「実桜はわかったみたいね」
「なあ光史…わかるか?」
「残念ながらわからない」
「つまり、王城勤めの貴族の誰かがこの事を快く思っていないってこと。
だからわざわざ冒険者であるイレーナに嫌がらせのように礼儀を教えたってわけよ」
「……なるほどね。そう言う事ならそうするよ」
「なあ、俺にもわかるように説明してくんねえか?」
「イレーナを友達みたいに接すればいいって話よ」
「なるほどな!よく分からねぇがよろしくなイレーナ!」
「はい、よろしくお願いします。と言いたいところですが」
「どうしたんですかぁイレーナぁ?」
「私は強い人としかパーティーを組まないと決めております。
なので勇者様、腕試しをさせていただけませんか?」
いかがでしたでしょうか?ここでレイでの魔法使いの戦い方をお見せしようと思います。
次回ですけど…しかも結構長引いてあと四話くらい光史くんVSイレーナになるんですよね…
もう一気に投稿しようかな…今日、あと二話くらい投稿します!一気にストック無くなります!(T ^ T)
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