第十七話:魔王VS管理者 決着&ヨルム復活
はい、祓戸です。
今回で決着つきます。やっぱり戦闘描写難しい…
Sideラムダ
ボク達は封印された龍、ヨルムを助けにきた。
もちろん暴れたいので城の警備をしていた魔族を倒したり
煽りに煽って魔王であるエメリンと決闘している。
現在、ゼータが幻惑魔法で魔王を翻弄している。
アイツって結構Sだよね…
ほら今も明らか怖がられてるのに近づいて行ってるよ。
「ひっ…く、来るな、来るなあああ!!」
「あれ?最初の威勢の良さはどこにいったのかな?クス」
木の上にいるゼータが言う。
「ほら、御魂喰らいが使えるんだから他にも使えない?クス」
今度はエメリンの背後に立っているゼータが言う。
「………」
「あれ?無視?まあいいけどクス」
今度は側面のゼータが。
「じゃあせっかくだから他の闇魔術も教えてあげるよクス」
「他の…闇魔術だと?」
ここで落ち着いたのかエメリンが少し反応する。
「そうそう。むしろ魔法より魔術の方が多いよクス」
今度は正面から。
「御魂喰らいが使えるくらいだから闇魔術の適正は高いよクス」
なんかゼータとエメリンが師弟の関係っぽくなってる…
「大丈夫。手加減するから死ぬことはないよ」
ーー悪夢
ゼータが闇魔術を発動する。
本来なら、結構めんどくさい詠唱をしないといけないんだけど
ボク達は全部無詠唱でいける。
今回発動した魔術は悪夢
名前の通り敵に悪夢を見せる魔術だ。
悪夢の内容は個人で違う。
悪夢は相手のトラウマを呼び起こす魔術だからだ。
そのトラウマを見せて精神を崩壊させる。
しかし手加減して使うとこっちの言うことをよく聞いてくれるので
面倒なトラブルにあった時はみんなこれを使うようにしている。
ゼータは手加減が上手い、というよりこの魔術を多用しているので
確実を期すためこれを使ったのだろう。
「い、いやあああああああ!」
突如エメリンが悲鳴をあげる。
「来ないでえええええ!怖い…怖いよおおおおお!」
ゼータはす、すごい…狐の仮面が笑っているように見える…
魔力も何も感じなかったのにどういう原理だそれ…
「いやあああ!“狐“来ないでえええええ!」
その言葉が聞こえた瞬間固まった。
いやいやそんなまさか…
耳がちょっとおかしかったんだ。いやあ狐なんて聞こえなかったなあ
「ひっ!クスクス笑いながら来ないでよおおおお!
狐怖いいいいいい!!」
や、やっぱり狐…
ん?クスクス笑うって…
ボクは増えに増えた人にジト目を向ける。
他のみんなも気づいたようでジト目を送っている。
当の本人は冷や汗をかいていた。
つまり?エメリンのトラウマは狐であり?
クスクス笑っている?
えー完全にボク達のせいじゃん…
いや、ここはもうゼータ一人だけ悪いみたいな雰囲気出しとこう…
「…ルイもういいだろう?少し可哀想に思えてきた」
「私もそう思いますわ…ルイ、責任取りなさいな」
「ルイ兄…ノアも可哀想に見えてきた」「リア…も…」
「ちょっと俺もないんじゃないかって思うぜ…」
「ちょっ…僕だけ悪いみたいな雰囲気…
あーわかったよ!ほら解除!」
ルイは手をパンと叩いて魔術を解く。
「ふえ?ゆ、夢?良かったよお…」
ん?ちょっと、いやかなり口調変わってないか?
「あー、ごめんね?
まさかトラウマになるまで僕を怖がっているなんて思わなくて」
あのルイがクスっと笑うのをやめて謝る。
とても誠意のある謝り方だ。
がしかし…
「ふえええええええん!狐来ないでえええええ!!」
「「「「「「「「あ」」」」」」」」
「みんな!早く仮面とって!!」
ボクは素早く指示を出す。
「え…でも仮面とったら顔が」
「そんなのどうにでもなる!このままじゃほんとに可哀想だ!」
女性陣は素直にとってくれたが、男性陣が躊躇っていたので早くとれと言う。
「ほ、ほら!もう狐はいないよ〜大丈夫だよ〜」
「ぐすっ…ほんと………?」
「うん、ほんとだよ〜ほら顔上げてごらん?」
「やっ!こわいの!!」
やって…
ほんとに口調どうした?
実はエメリンは18歳くらいの見た目なのだが、それがボクに抱きしめられて
泣いているのだ。ここで思い出してほしい、ボクの外見年齢を。
そうボクの外見年齢は14歳くらいなのだ。つまり今、18歳の女性が14歳の
少女(?)に慰められているのだ。とってもシュールである。
「ぐすっ…ひっく…狐…こわい…」
「あーもー!これどうすればいいんだよーーーー!!」
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「落ち着いた?」
「うむ、じゃなくてはい…
お見苦しいところをお見せしました…」
結局あれから五時間くらいあのままだった。
どこからその水分出てるんだ?ってくらい涙を流していた。
どうやらエメリンが魔王に就任したのは9歳の頃らしく
そこから甘える、泣くなどの行為をしなくなったらしい
と聞いたときウチの女性陣がボク達の前では自然体でいいと言ったので
エメリンは威厳張ったような話し方をやめたのだ。
「えっと…わたしはあなた方に負けたので
この魔王軍は灰狐の軍門に降ります」
え?軍門に降る?
あーそういえば魔族は実力主義だったな…
どうしよう?と思って周りを見るが…
無視された。くそっ!じゃあもう好きに決めるからね!
「えーと…ボク達はあくまでヨルムの封印を解きにきただけだから。
って言っても聞かないだろうから、命令だ。
魔王軍は今までどおりに過ごして。
でもいざとなったらこっちの指揮下に入ってもらう。
あ、こっちから一人派遣するから幹部にでもして」
「ご命令を拝命しました。
しかし黒の龍の封印を解くのに同行させていただけませんか?
もう負けた身なので反対はしませんが、やはり…」
まあ、それは当然か…
今までに何人もの魔族の命を奪っていた存在だからね。
「ん、いいよ。じゃあ早速行こうか」
「はい、こちらです」
案内された場所は地下の一室だった。
そこには一つの魔法陣があった。
これは…転移魔法陣だね。
しかも事前に登録した魔力しか使えない。
誰がこの魔法陣を作ったんだ?
この魔法陣は少なくともエメリンみたいな卓越した魔法の才能がないと
作れない。
「ねーエメリン。この魔法陣、誰が作ったのー?」
ルシアも疑問に思ったのか質問した。
「すみません…この魔法陣はわたしも魔王になって初めて知ったんです」
エメリンがなぜ9歳で魔王になったのか?
それは先代の魔王、つまりエメリンの父親が急死したからだ。
そのせいでエメリンはあまり先代やその前の伝統などに疎い。
そのおかげで大規模な改革を行えているので一概に悪いとはいえないが…
「そうだったんですのね…
でも確かにこれは誰がつくたんでしょう…」
「確かに気になりますけど、今考えても答えは出ないでしょう?
まずはヨルムの封印を解きませんか?」
「そうだな。あとでエメリンを交えて話し合えばいい」
「そういえば、レヴィ様たちは黒の龍をヨルムって呼ぶんですね」
「そーだよー!」「間違っては…ない…はず…」
「ええ、確かに黒の龍本人がそう名乗っていましたからね。
っとつきました。ここです」
ヨルムが封印されていたのは転移魔法陣で転移し
さらに神殿のような建物の深部だった。
ヨルムは人の姿をしており、魔法陣が手足に絡みつき鎖のようだった。
「これは…簡単には解けませんわね」
「そうだね…中々に複雑だクス」
「えーと…動力は魔力だね。
ヨルムの力を利用して封印術を強化している。
しかも無理矢理に解こうとしたり間違ったら
ヨルムと解こうとした人の魂を破壊する。
こんなところかな」
「そんなすごい封印術…
一体誰が…」
エメリンも驚いているようだ。
かく言うボクも驚いている。
このレベルの封印術が使えるとなると
魔王、色彩龍、神獣達、六熾天使くらいかな?
もしかしたら昔育てた魔物とかもいけるかもしれない。
…………分からないな。あとでみんなで会議だな。
「じゃ、解こうか。魂の保護はルシアとネフィ頼んだよ」
「おっけー」
「おまかせください」
「よし、やるぞ!」
ボクは目を閉じて深く集中する。
腕を振る。
すると空中にいくつもの魔法陣が浮かんだ。
足で地面を蹴る。
すると一面に魔法陣が広がる。
腕を振る。
空中にさらに魔法陣が浮かぶ。
腕を振る。
天井一面に魔法陣が浮かぶ。
「綺麗…」
エメリンが思わずと言った感じで漏らす。
色々な属性の魔術陣を使っているので、結構綺麗らしい。
正直ボク達は見飽きてるので今更反応しない。
よし!あとはちょっと詠唱するだけだ。
ーーરિન, સૈનિક, લડાઈ, વ્યક્તિ, દરેક, શિબિર, રેખા, હાજર, સામે
この呪文は昔、勇者が住んでいたという地球の呪文だ。
それをちょっと特殊な言葉に置き換え、使っている。
これが結構強い。なので…
「あ!封印が」
ヨルムを覆っていた魔術陣が剥がれていく。
それに比例してボクが展開していた魔術陣も消えていく。
最終的にどちらも無くなった。
ー「ふああ…良う寝た…」
頭に声が響いた次の瞬間
ー「良う寝た…じゃないですよ!!」
ー「ん?なんじゃ…寝起きの時に念話で叫ばんでくれ…
頭に響く…」
ー「へえ…あなた、私達が誰だか知ってて言ってるんですの?」
ー「ふああ…お主らが誰かって?知らんわ…そんな…こt
待つのじゃ…その喋り方、もしかして…!」
ー「少し反省が必要ですね…」
「待って!待って!すみませんでした!
寝起きで頭が働いてなかったんです!!」
「全く…シャキッとしなさいな」
「はい!申し訳ございません!」
「全く。さっさと服を来なさいな」
「りょ、了解しました…」
ヨルムがそう言うとヨルムの体が光る。
光が収まるとそこにいたのは
長い黒髪で黒色を基調とした着物を着ている女性だった。
その女性は飛び上がり…
「誠に申し訳ございませんでしたーーーーー!!!!」
土下座を決めた。
いかがでしたでしょうか?
魔王様は幼女だった件(°▽°)
なぜこうなった…なぜ必ず最後にギャグが入ってしまうんだ…
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