第十六話:魔王VS管理者
はい、祓戸デス。いやあ、魔法の名前とか詠唱とか考えるの難しいなあ…
アドバイスをもらってなんとか作りました…笑わないでね?
第十六話
Sideラムダ
「両者とも、構え!!」
エメリンが連れてきた魔族が言う。
ボク達はこの魔王城の地下にいるヨルムを解放しようとやってきたんだけど
紆余曲折を経て魔王と戦うことになった。
え?戦うことになったのはお前が煽ったからだろうって?
いやー知らないなあ…確かにちょっと、本当にちょっっっっっとだけ
煽ったけどそれに乗ったのはエメリンだ。ボクは悪くない。
ちなみにエメリンの相手はコードネーム:ゼータことルイだ。これはジャンケンで決めた。強襲組は十分暴れただろうって言って外してやった。
ギャーギャーうるさかったけど、ボクはまだ暴れてないんだよ!
くそっ!なんであそこでチョキを出したんだ…!パーだったら勝ってたのに…
「準備はいいですね?では、開始!!」
始まりの合図と共にエメリンはゼータから距離を取った。
しかしゼータは一歩も動かない。エメリンも疑問に思ったのか首を傾げる。
正確にはゼータは開始と共にある魔法を使ったのだが…効果はすぐわかるだろう。
そして魔王の魔法が完成する。
「死者の手!」
エメリンの背後に骨やら腐肉やらの手が現れゼータを拘束した。
「ふん、終わりだな。死者の手は拘束している相手の
HPを奪う!逃げ出せるのは我の配下の中でもそういない!このまま死ね!」
死者の手は闇魔法の中でも高位の魔法だ。拘束しているのが
冥界の者達なのもあって逃げ出すのはただの力任せでは不可能だ。
ボク達もこの義体では数秒かかる。しかし
突然ゼータの体が虚空に消えた。
「っ!なんだと!?」
審判役の魔族の人も驚いている。すると
「ほらほら、背後がお留守だよ?クス」
ゼータがエメリンの背後を取った。しかし魔王が咄嗟に出した魔法のおかげで
ゼータは距離をとる。
「お前…何をした」
「さあ?なんだろうねー♪早くタネを明かさないと」
ゼータ姿がまた虚空に消える。
「危ないよ?クス」
そしてまたエメリンの背後をとり言った。
そしてエメリンは気づいているだろうか?周りに森が出現しつつあることを。
ゼータが消えたり現れたりしているタネ。それは単純だ。
幻惑魔法を使っている、これだけだ。
しかし使い方は少し異なる。
幻惑魔法はそのほぼ全てが相手の脳に干渉し、誤認させる対人のみしかない。
その性質ゆえに幻惑魔法は余程のレベル差もしくは魔法値の差がないと
成功しない。
対してゼータが行なっている幻惑魔法の使い方は人に使っていない。
空間に対して使っている。
そのため魔法値がほぼ同じ魔王であるエメリン相手でも幻惑魔法が成功している。
また副次効果として空間の景色を変えることもできる。なので闘技場が森に変わりつつある
しかしエメリンは多重魔法行使に集中していて気づかない。
「王蛇の霧!死の祝福!
焦土!海の大槍!」
エメリンが立て続けに上級魔法を発動する。
王蛇の霧が複数人を巻き込み、死の祝福が範囲外だったゼータを即死させる。
焦土が地面ごとゼータを焼き、海の大槍が何十人ものゼータを貫く。
「はあ…はあ…はあ…中々、強かったな…
では次は誰だ?」
エメリンはこちらを向きそう問いかける。
しかし
「あのさー、勝手に殺さないでくれる?クス」
「っっ!」
背後にゼータが立ちエメリンの肩に手を乗せた。
「しぶといな…!しかしこれで終わりだ!!」
ーー祖は闇深き深淵より来し者なり。何者よりも貪欲、何者よりも強欲。
故に何者にも祖の欲を阻むこと能わず。その欲望のままに全てを喰らい尽くせ!
御魂喰らい!
エメリンが詠唱を終える。
するとゼータの足元に魔法陣が現れた。そこから悍ましい
ほどの闇が溢れてくる。闇はやがて球体を形どり、ゼータを閉じ込めた。
外からは中が見えないが、ゼータの断末魔の叫びが響いてくる。
やがて闇が晴れると、何か大事なものを奪われたような表情でゼータが
事切れていた。
「げほっ…はあ…はあ…
クソっ、まさか闇魔術を使わされるとはな」
御魂喰らいは闇魔術の一つだ。
その昔、決して腹を満たされない呪いを受けた者がいた。
その者はどうにかしてこの飢えを満たそうと呪いを研究した。
その結果、魂をもう一つ体内に取り込むと解けることがわかった。
その者はどうにかして魂を手に入れた。
その者はすぐ魂を取り込みーーつまり喰らい、呪いを解いた。
しかしその者は魂の味を気に入ってしまい、夜な夜な魂を手に入れていった。
御魂喰らいはその者が魂を抜き取る時に使った魔術だ。
その効果は対象の魂を抜き取り、対象を即死させ
さらに行使者は魂を得、対象のステータスの一部を取り込むことができる。
闇魔法を極め、さらにある条件を達成し闇魔術を会得したのだろう。
魔術は魔法の上位互換だ。
そのため取得するのは極めて難しく、その属性を極め、それぞれの条件を達成し
初めて取得できる。
しかし効果は凄まじく、魔法とは一線を画す。
炎だったら地の底すら焼き、水は天候すらも操る。
その中で闇と光は異質だ。
光は神の力の一部を操ることができる。
闇は精神、魂に作用する。
魂は常人では感知すらできない。そのため魂に関する攻撃を防ぐ手立ては少なく
無双の力を誇る。そんな闇魔術だが、魂の何やかんやは神の専売特許なのだ。
要するに神様ポジションのボク達にはあんまり効果がない。
なので
「いやあ、まさかここまでするとは思ってなかったねクス」
事切れていたゼータが虚空に消え、新しいゼータが現れる。
また一人、一人と人数は増えていく。
「なぜだ!!御魂喰らいで魂は抜き取ったはずだ!
現に我のステータスは上がっておる!」
「ああ、あれはちょっとその辺の魔物の魂を使ったんだよクス」
「いやあ、大変だねー。魂の偽装ってクス」
「でも驚いた顔を見れたし、頑張った甲斐があったかなクス」
クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、
クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、
クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、
クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、
クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、クスクス、
ゼータは完全に景色が完全に夜の森になった闘技場で
エメリンを囲み、笑っていた。
いかがでしたでしょうか?管理者は余裕そうに戦っていますが、ステータスは結構にています。
さすが歴代最強…今回、ゼータことルイが闇魔術使っていますが、ネフィの方が得意です。
そのあと(結構あと)面白い展開で登場する予定です。
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