第十四話:魔王城警備兵、悪夢を見る。
はい、祓戸です。今回は管理者の初戦闘シーンが入っております!
Side
「準備はいい?」
ボクは空中にいるみんなに問いかける。
みんなそれぞれの返事で肯定してくれた。
「それじゃあ…管理者ストレス発散…もといヨルムの封印解くよ作戦開始!!」
Side魔王
我はエメリン。今代の魔王だ。今日の分の仕事が終わり休んでいる。
「し、失礼します!魔王様、緊急事態です!」
休んでいたのだ…
「はあ…やっと仕事終わったのに…」
「え?何かおっしゃいましたか?」
「いやなんでもない。それで何事だ」
「は、はい、賊が魔王城に侵入しました!」
「なんだと!?状況はどうなっている?」
「はい!第一部隊が交戦しましたがものの数秒で戦闘不能になりました。
現在第二、第三者、第四部隊を派遣しています」
部隊を数秒で戦闘不能?なんの冗談だ。我が魔王城は鉄壁の防御力を誇る。
今まで賊など城の中に入れたことなどなかったのだ。
「新たな情報が入りました!人数は七人!全員仮面をつけて、全身真っ黒と真っ白な姿をしています!」
仮面をつけていて全身真っ黒か真っ白?聞いたことがないな…
「なんだと!?」
「どうした?」
「失礼しました…それが第二、第三、第四部隊も戦闘不能になりました…」
「なんだと!?クソっ、賊の目的は分かっているのか?」
三つの部隊をぶつけても止められないなら罠にかけるしかない。そのために賊の目的を聞いたのだが
帰ってきた答えは
「……それが分からないのです」
だった。
「分からない?それはどういうことだ?」
「それが…」
話を聞くと賊は道に迷っているらしい。聞いた時は我もポカンとなった。
だって賊だぞ?普通目的地の地理くらい頭に入っているだろう。
しかし倒した兵士に道を聞いているのを確かに確認したらしい。その際魔王、つまり我の場所も聞いたらしい。
まさか人族の賊なのか?いや、人族であれば魔族領の外縁部にいる魔物に食われておしまいだ。
もしや御伽噺に出てくる勇者か?と思っていたら
「こんばんわ。アポなしで失礼します」
全身真っ黒な賊がやってきた。
Sideルシア
私はルシア。あぁいやロー。仮面をつけたらコードネームなの忘れてた。私たちは魔王城を見下ろしている。
ヨルムが地下にいるんだから穴掘っていけばいいんじゃないの?って案が出たが、戻すのが大変だから魔王に許可をもらいに行くのだ。だから途中で攻撃されたら反撃するのは当然なんだ。フフフ…
おっといけない、集中集中…気が抜けて首都壊滅とか仕事量半端ないからね。
「んー結界はってるー」「穏便に…壊す…から…手…出さないで…アル兄…じゃない…カイ…」
「ん!?なんのことだ!?」
「いやいや、さっき思いっきり腕振りかぶってたじゃんクス」
「じゃあニュー、行くよ?」「うん…合わせる…ミュー…」
「「召喚・大食らい」」
二人は召喚したのはグラトニースライムという魔物。暴食の名を冠する魔物の下位の下位種だ。
ユニーク種だが弱い。しかしこの個体はニューとミューが育てた個体だ。そのおかげか面白いスキルを手に入れていた。スキル:魔力偽装
このスキルは取り込んだ魔力の波長を解析し完全に模倣する。今回はこのスキルを活用する。
このスライムは暴食の下位の下位種なのでなんでも食べることができる。
今回は結界を食べてもらう。次にそのスライムを結界に擬態させる。この時に魔力偽装のスキルを使う。
すると肉眼で見ても、魔力でも見破れないスライムの擬態の完成だ。
「すげえな、周囲に全く被害が出てねえ」
「賢いねー。二人ともすごいよクス」
「では入りましょうか。どうせ魔王は最上階にいるんでしょうし」
「どうせって…まあいざとなったら兵士に聞けばいいでしょー」
私たちはそんなことを言いながら、魔王城に入る。
中は結構綺麗だった。思わず見入ってしまうくらいに。でもそのせいで門番が戻ってきたことに気づけず仲間を呼ばれた。
「いやー見つかったらしょうがないですね!戦いましょう!そうしましょう!」
「ベータ……ちゃんと手加減してよ」
今回私たちは氷、雷魔法、小太刀しか使ってはいけない。カバー組は他にも使ってもいい魔法があるが全部防御系だ。この三つを選んだ理由は敵を無力化させやすいから。
いや私達だったらこの三つだけでも町一つくらい更地にできるけど。
うまくいけば建物に被害がでず、ことを終えることができるが、まあ無理だろう。
「いたぞ!こっちだ!」
「どうやってここまで入ったんだ!」
強襲組は黙って小太刀を構える。いや念話使ってるから厳密に言うと黙っていないのか。
ー「ベータは奥、ミューとニューは左右、俺が手前をやる」
ー「わかりました」
ー「りょーかい!」「分かった…」
念話が終わると同時に
バタバタバタ
と兵士が全員倒れた。見てみると全員手と足の腱を切られている。
ちゃんと打ち合わせどうりしたみたいだ。
さて周りに被害なし。じゃ魔王どこにいるか聞くか。
私は改造した仮面の便利機能を発動させる。
「サテ、聞キタイコトガアル」
これは認識阻害を強化したらできたことだ。声はそのまま、しかし声から仮面の持ち主を特定することはできない。
他にもちょっとした仕草、動きの癖などにも認識阻害が働き決して持ち主を特定させない。
「魔王ハドコニイル」
「知らないね、俺は絶対に吐かない」
「ソウカ、ショウガナイ。シネ」
私はとどめを刺すふりをして気絶させる。
「サテ、他二魔王ノ場所ヲ知ッテイル者ハイナイカ?」
誰も魔王の場所は吐かなかった。めんどくさいなあ…
と思っていたら
「わ、こっちに結構な人数が向かってきてるよ」
ラムダがそう言った。
「じゃあ今度は雷行ってみるか!」
カイはそう言って虚空に向けて手をかざす。そして
「麻痺×30」
敵を麻痺させた。でも狐の仮面をつけて雷魔法か…なんかかっこよかったな…
麻痺した敵の場所にきた。敵の顔は恐怖に引き攣っていた。仕方ないかもしれない。
なんせ狐の仮面をつけた全身真っ黒か真っ白の人が七人一気に歩いてくるのだから。
でもこうまで怖がられてしまっては質問に答えてもらえないかもしれない。
ー「ねーねフィー」
ー「どうしたんですの?」
ー「このままだったら誰も答えないかもだから頼んでいい?」
ー「なんで私がって…ああアレ|を使うんですのね」
ー「そゆこと、よろしくね」
ネフィのアレ|はこういう時にも役に立つ。
ネフィが兵士に近づき、質問する
「魔王ハドコデスノ?」
「………」
「喋リマセンカ…仕方アリマセンネ… 読魂」
「…ナルホド、ココカラ四ツ上ノ階ノ右端ノ部屋デスワネ」
「!?」
「ドウモアリガトウ」
どうやら上の階にいるらしい。じゃあ行こうかと進む私たち。
途中色々な兵士がかかってきたが、麻痺ったり、凍ったり、腱を切られたりしていた。
そして一際豪華な扉の前にやってきた。ベータが代表して中に入る。そして
「こんばんわ。アポなしで失礼します」
といった。
いかがでしたでしょうか?正直自分ではひどいと思っております…つ、次!次の話も戦闘ありだからそこで頑張る!
あ、課題終わってねえw早くやらねえとw 面白いと思った方は、『ブックマーク』や下記のポイント評価を押していただけたら幸いです。
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