エピローグ
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
地下の闘技場に、アジバと溟が向かい合って立っていた。残りのメンバーやウェスタ達は、また始まったというような呆れた表情をしながら、魔導障壁外にある観客席に座り、他の三人にドリンクを勧めていた。
「こういうことは、よくあるんですか?」
彩芽の問いかけに、青いサラリとした長い髪を持つアミュが仕方なさそうに応えた。
「アジバはね、槍の扱いでマミアに負けて、炎魔法の扱いでミィに負けたの。それが無茶苦茶に悔しかったみたいでね、それからは修行しっぱなしだったよ。あれからかなり力を取り戻したみたいだから、メイ君だったっけ、彼には怪我をしてもらいたくないなぁ。」
溟の実力がおそらくは自分と同程度だと思っていた彩芽は、そんなに簡単には負けないだろうと思っていたが、かなりの強者の雰囲気を醸し出すアジバに勝つのは、些か難しいとも考えていた。
開始と同時に、溟の抜刀術が放たれたが、その斬撃はアジバの槍により簡単に弾かれた。彼はそれを読んでいたかのように、斬撃と共に飛び込んできた溟の剣でさえも、返す槍により容易に止めると、鍔迫り合いのような状態となった。
「良いぞ、良いぞ。なかなかの剣捌きだ。だがしかし、その程度の腕では、お前の母親であるマミアに劣るぞ。あやつはもっと強い。」
その言葉は、溟をかなり刺激したようで、溟の持つ刀が黄金に輝き、周囲にプラズマのような小さな雷光を撒き散らし始め、更には溟の身体でさえも黄金に輝き始めた。
「おっ!その年で纏いまでも使いこなすか、なかなか楽しめそうではないか。」
そのアジバが言葉を言い終わらぬうちに、溟の姿は忽然とその場から消え失せたかと思うと、側面からアジバの眼前へと突然と迫り、顔面に鋭い振り下ろしが行われていたが、それは同じようなアジバの紅く輝く障壁により撥ね返されていた。
「ほぅ、雷を纏ったか。なかなか良いセンスをしている。さすが、マミアの息子だな。」
それから何度も何度も、溟はアジバに挑みかかったが、その尽くを弾き返されて、そしていつしか疲れ果て、闘技場の上に大の字になって天を仰いでいた。
暫くしてから起き上がると、溟はアジバに丁寧にお辞儀をして感謝を述べた。
「気にするな。こちらもなかなか楽しめた。お前は間違いなく強くなる。」
その言葉に一瞬溟は頭を下げたが、すぐに顔を上げた。
「今の俺の実力を正直に教えて頂けますか?」
「剣技ならばマミアの方が上、魔法ならばミィの方が上といった所かな。」
「父とは、父とはどうなんでしょうか?」
「そ、それは......」
「アジバでは答えにくいだろうから、私が代わりに答えるね。」
そうアミュが口にして、溟を見つめた。
「アジバは絶対に負けを認めないけど、あれは完璧に敗北ね。ラルネは回復魔法が得意だから、斬られても斬られても再生してしまうのよ。真っ二つにしてもダメ。だからね剣では勝負にならないの。それで魔法ということになるんだけど、前に戦った時は、周囲の土や石を土嵐のようにしてアジバを取り囲んで視界を奪うと、それをより激しくアジバに絡みつかせて、業を煮やしたアジバが炎の魔法でそれらを全部焼却した時には、既に深い地の底に落とされていたわ。あとは炎に負けない岩で封をするだけだったから、さすがのアジバも負けを認めていたわね。あれは本当に笑えたわ。」
「今なら絶対に負けん!」
「判らないわよ。ダンジョンで、また独特な嫌らしい魔法を覚えてるかもしれないわよ。」
「それでも負けん!」
そんな二人の会話を聞きながら、親父はまともに戦ってなかったな。多分、親父は半分は遊んでたんだろうなと思う溟だった。
「ラルネは、剣も弓も棒術もどれも平均以上には扱えるわよ。元々器用なのかもしれないけど、剣聖なんかのトップには敵わなくても、達人クラスなら負かすだけの実力はあるよ。」
そう言って、溟に話しかけてきたのは先程ラルネのことについていろいろと教えてくれたファナだった。
「しかも、最初からそれらを扱えたわけではなくて、それぞれの武器の扱いを僕らに学びながら、ひたすら研鑽を続けて身につけていったんだよ。さっきのキミの話を聞いて思ったんだけど、自分の前で絶対に家族を失わないという決意のなせるわざだろうね。わざというより業かもしれない。」
そのファナの言葉を聞いた溟の瞳がギラリと光った。
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