謁見2
投稿初心者です。三人で相談しながら書いてますので、ごった煮状態かもしれませんが、生温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
更新は、土曜日にまとめて十話前後を投稿させていただく予定ですが、他に良い方法が見つかりましたら、また報告させて頂きます。
よろしくお願い致します。
「あなた達が、ラルネ達を探し求める方々ですか?」
神殿中央広間から一段高い所に設定された大きな椅子に腰を下ろした白く長い髪と、真っ赤な瞳を持ったこの世のものとは思えないほどの美女が、四人に声をかけた。
神は見慣れているはずのミルヴァでさえ、その神々しいとしか表現できない美しさには圧倒され、頭を上げれないでいた。
「頭を上げて下さい。私がここにこうしていられるのは、ラルネのおかげです。その縁者であるあなた方が私に頭を垂れる必要はありません....ん?そこの白髪の少年に尋ねたいです。あなたはもしかして溟ですか?」
突然の鈴を転がすような声に、慌てて頭を上げて、少し詰まりながらも、溟はどうにか言葉を返すことができた。
「はい、父のこちらでの名前はラルネ、母の名前はマミアとなります。」
「あなたは、彌熙よりもラルネに似てますね。持っているオーラがそっくりです。もし宜しければ、前世でのラルネとマミアの名前を教えて頂けませんか?」
「はい、母の名前は美亜、父の名前は....黒雄といいます。父は自分の名前があまり好きではなくて、いつも自分のことはパパと呼ばせてました。」
その言葉を聞いて、ウェスタは軽く頷き、納得したように言葉を返した。
「魂の根幹に闇が混ざっているのですね。魔物に転生してしまった理由や特殊な転生をした原因がはっきりと分かりました。」
「ち、父は魔物なのですか?」
驚いたように尋ね返す溟に、ウェスタは優しく微笑んで答えを返した。
「ラルネも自分では答えにくいでしょうから、私から伝えておきますね。ラルネはアルラウネという植物型の魔物のかなり変わった亜種となります。一番近い存在は世界樹かもしれません。しかも、性別は雄でも雌でもなく、男の娘となっています。雌雄同体の個体がよく生まれる神や天使に近いとも言えますが、ラルネは自分の魂に刻まれた闇の部分、暴力的な部分が本当に嫌いだったのかもしれませんね。」
「そう言えば、父が自分の本質は悪であり、凄い暴力的だと言っていましたが、その言葉の意味が、今の説明でよく判ります。有り難うございます。」
目元に涙を溜めながら話す溟を見ながら、更にウェスタは言葉を続けた。
「今のラルネからは、闇の部分をほとんど感じませんから、転生したことで少し変化したのかもしれませんね。」
そのウェスタの言葉に、親父は相変わらず猫を被るのが得意だなと感心する溟だった。
ドワーフ王国で、彌熙が斬られた途端に箍が外れて、周囲の兵隊をあっという間に殲滅した話を聞いていた溟は、本質は何も変わっていないなと思っていたので、その怒りが自分に向いたら恐ろしいなと、背中に冷たい汗を流しながら再確認していた。
それから暫く雑談を繰り返したあとに、三人が牢獄と呼ばれる巨大なダンジョンに強くなるために潜っていることを教えられた。
「お話を聞いていると、三人の強さは十分であると思いますが、それでも強くなる必要があるのですか?」
その瑠夏の言葉に、ウェスタは少し考えて、言葉を選びながら答えた。
「三人は、例え多勢に無勢であったとしても、人間相手でさえラルネがいなければ確実に死んでいたであろう経験をしました。」
「そ、それはどんな戦闘だったのですか?」
「ミィは身体を両断されていますし、マミアは十本以上の槍を小さな身体に受けたようですね。そんなこともあって、二人は絶対的な強さを手に入れたいと思ったようです。」
その言葉に溟の全身はブルルと震えた。
やはり見かけは異なっていたが、あの時のエルフは母であったことに間違いはなかったと確信していた。
強くならないといけない。二人とは違う理由で強くなる必要があった。ブチ切れした親父に半殺しにされないように自分を鍛える必要があった。
「三人は、どれくらい強いのですか?今の私が知ることは可能ですか?」
その溟の言葉に、アジバがニヤリと笑った。
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