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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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85/155

case7

私は助手席に顔を伏せる形で屈みました。後ろのお客様達も顔を伏せて、ただ、ただ

恐怖が過ぎ去るのを待ってたと思います。私も。


 しばらくして窓をコンコン叩く音が聞こえてきたんです。私はあの幽霊が窓を叩いてるものだと思いました。しかし、声も聞こえてきたため私は冷静になってその声を聞いたんです。


 「大丈夫ですか!?どうなされました??」


どうやら人の心配する声のようでしたので、私は顔を思いっきって上げてみました。すると運転席側の窓の外にはお巡りさんがいました。フロント窓ガラスの外を慌てて見たら、あの帽子の男はいなく、そこにはパトカーが止まってました。


 ・・たすかった・・


心の中で思わずそう叫びましたよ。足はもう動きましたね。私とお客様でお巡りさんに全ての出来事を話したのですが、半信半疑という感じでお巡りさんは聞いてましたね。

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