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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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31/155

case5

「この先にそろそろお城跡が見えてくるよ、お前好きだもんな?戦国時代のお城がさ!」


その友人の客に俺は地元の名城の話しをしたんだよ。そしたらさ、そいつが急に城見たいから降ろしてくれて言いだしゃがってさ。


「ちょっとこの城に寄っていこう。いいだろ?ちょっとだけ見学させてよ。」


「見学させてって言ったて今何時だと思ってるの?もう23時過ぎだよ?見学なんかできるわけねーべや。」


「いいから少しだけ車止めろて。門の外から中見たいんだよ。」


あまりにしつけーんで俺は仕方なしに車止めてから、そいつの気がすむまで城見させたんだよ。まーかなり酔ってるから俺も車から降りて一緒に暗闇の中城の外側を歩きながら、なんとも言えない雰囲気だったな。


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