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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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104/155

case8

そんな話しをしてた時に先程カーブの入り口まで戻って様子を見に行った私の車を運転する代行者がかっ飛んできたんです。もう、私の車を借りてるという意識さえないほどに乱暴な運転で。


 「た、たいへんだぁ・・あれはこの世のものじゃないよ・・け、警察に電話しないと・・」


窓を開けて開口一番にそんな事を叫ぶものですから私達も怖くなりましてね。しばらく無言のままでした。


 「もしもし!?警察ですか?いや事件とも事故とも言えないんですが。なんだか分からない血だらけの若い男が立ってるんです。それに立ってる場所が・・ガードレールの先なんですよ・・なんだかわかんないんですよ!!見たまんま言ってるんです。ええ、とりあえず来て下さい。」


 代行の人はスマホで警察に電話したようです。それに話しを聞いていたら彼もやはり私達と同じ血だらけの若い男を見たという事らしいです。


ただ・・一つ違うのは私達が見た時はガードレールの内側の道路に立ってた姿ですが、彼が見たのはどうやらその外側。つまり・・空間に浮いていたという事みたいなんです。

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