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第21話

討ち取った悪魔の首を携え、燃え盛る監獄塔を間一髪脱出した勇者の男の子を、ひとり傷だらけになりながらも奮闘していた赤髪の騎士が発見した。


敵の返り血を浴び、敵将の首を掴み勝利とともに凱旋したはずの勇者の顔持ちはひどく曇りきっていた。


その理由を赤髪の騎士は男の子がまた過酷な運命と相対したのだと悟ると、何も言わず抱擁で彼を迎えた。彼にとってその暖かみこそが、肉体以上に傷付き荒涼とした魂への癒しであった。


一夜明け、全壊し廃虚と化した監獄に石を削って作られた墓石が立てられた。リビングデッドとして利用された兵たちにせめてもの供養になれば、と男の子が考案したのだ。


荒涼とした地にただ祈りを捧げ、心で泣く男女に応えるかのように、その日は一日、天もまた涙を流していた。

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