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第13話

男の子はその後、赤髪の少女の口添えもあり彼女が騎士として剣を振るう世界に身を置くこととなった。少女の世界を目にした男の子はこう漏らした。


この世界は輝いている。帝国とかいう光放つ存在に集まってみんなが幸せそうに暮らしている、と。


男の子は自分のこれまで生きてきた世界とどれもこれもが違う世界に喪失を埋める何かに希望を寄せる傍ら、何処かに居るであろう父に故郷を失わせたコトに対する負い目が根深く存在していた。


男の子は赤髪の騎士とともに帝国の中心たる首都を治める皇に謁見すると、森の悪魔と黒衣の盗賊集団を討伐した功績を勇者の称号と共に讃えられた。


しかし、男の子が一蹴した兵士達は兎も角、彼を貧しい生まれ小僧、あるいは薄汚れた血の童子と(そし)る者達は後を絶たなかった。


卑下の視線を浴びながらも男の子は帝国に存在する赤髪の少女の邸宅に身を寄せ、見習いの騎士として研鑽と職務に従ずる傍ら、少女騎士の提案により教養も身に付けんと努力を重ねるうちに、次第にある疑問を抱くようになった。


自分は確かに富んだ身の上ではない。だがそれが果たして罪であるのか。もしそれが罪であるならば皇の庇護にない、貧だ者は生まれながらに贖いようのない罪を背負わされるコトになるのでは、と。

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