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第12話

貧なる身なりをした白皙の男の子が行った急襲に怒りし騎兵達は、彼に懲罰を下さんと跨る馬から降りると、皆腰に下げた一降りの両刃の剣を抜刀し、男の子囲い逃げ道を塞ぐ。


包囲する兵士の一人が斬りかかると、男の子はその剣を振りかぶる腕をとり、捻る。苦悶のうちに剣を手放す姿を見届けると、組み掛かっている相手の足を崩し投げ飛ばす。


背中から落ちた兵士は痛みに悶える。そうしている間に兵士が落とした剣を拾い上げ、包囲する一人に向かい剣戟を交える。


三合程交えると、男の子は兵士の剣を叩き落とし、切先を首筋へ向けて敗北を認めさせる。


森を腐らす悪魔、ならびに町を蹂躙せしめた悪鬼羅刹の軍団を一人で殲滅した男の子にとって、このような傲り高ぶった者達など物の数ではないといわんばかりに一人一人兵士達に苛烈な剣戟を加え次々と敗北の味を振る舞う。


兵士達の最後の一人を屈伏させると、男の子は激しい扱いに耐えきれず刃が欠けた両刃の剣を行き場の無い怒りと共に乱暴に投げ捨て、彼らに向け吐き捨てるように言い放つ。


自分の世界は今先程自分とともに死んだ。おまえ達の世界に連れていけ。悪魔だろうと怪物だろうと、または同じ人間でも世界を殺すものはすべて太陽の下に屍を晒してやる、と。


兵士達は、男の子が言う言葉に嘘偽り無いコトを理解した。今自分達を叩き伏せた幼いこの男の子が、悪党の軍団を磔刑の内に断罪したとあらためて認識すると、皆は(こぞ)って震え上がるのだった。

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