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第11話

追悼を終えた後、ふたりがここを跡にすべきか話していると、青銅の鎧を纏う騎乗兵の一団が廃虚と化した町に通りかかる。


彼ら曰く、自分達は黒衣の盗賊集団の討伐に乗り出した精鋭という。その盗賊集団はこの辺りを中心に略奪を主とした悪を成す外道の集まりと。


彼らは町に広がる磔刑の列に戦慄しつつも、それを行ったとされる年端もいかぬ男の子を訝しみ、狂言と嗤った。


騎乗兵の一人が言う。もし我らすべてを屈伏させたのであれば認めてやらんでもないと。


男の子はならば、と言うとまず条件を述べた騎兵に飛び蹴りを浴びせ見事落馬させた。


それはほんの刹那程の間であった。地に伏す騎兵の青銅の鎧はまるで鉄櫂で殴り付けられたのかと錯覚させられるほどの凹みが生まれていた。


男の子はこの時、内に憤怒の業火をたぎらせていた。いまさらやって来ておいて偉ぶった講釈を垂れる騎兵達に憤るのだった。


先程馬から引きずり降ろした兵士も、鎧が無ければ骨ごとすり潰してやろうとする思いが頭をよぎる程怒りたぎっていたのだ。


傍らでそれを見ていた赤髪の騎士は、怒れる白皙の男の子を制止することも咎めることもしなかった。


彼女もまた、哀しみに暮れる男の子の瞳に思うところがあり、まして彼の痛々しさすら感じられる激昂を止める権利など我が身には無いとわかっていたからである。

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