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フリーアの娘〜最高神を宿した村娘が特別部隊に守られて役割を終えるまで〜  作者: 晴坂しずか
第2章 フリーアの娘とエノータ派

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プロローグ

「結婚式!?」

 思わず声を上げたメイリアスに、ダリウスは慌てた。

「大きい声出すなよ! 誰かに聞かれたらどうするんだ!」

 と、そわそわと周囲の様子に気を配る。青い廊下は今日も静かだった。

 ダリウスは少し声をひそめて言った。

「っつか、当たり前だろ? それくらいやらなきゃ……お、親とかも心配するだろうし」

「でも、気持ちはうれしいけど、あたし、まだメイド続けるつもりよ?」

 と、呆れたように言うメイリアス。

「なっ、何でだよ」

 ダリウスは少し口をとがらせた。

「オレのところに来れば、仕事なんてしなくたっていいだろ」

「じゃあ、ユーティアはどうするのよ? 新しい子に代わっちゃったら、あの子が困惑するし、また何かあった時に巻き込む人が増えるだけよ?」

 メイリアスの言うことは最もだった。今のまま、これまでどおりにしていた方が何かと都合がいい。

「で、でも……それじゃあ、お前はいつ嫁に来てくれんだよっ」

 と、たえかねたダリウスが声を荒らげる。

 メイリアスは少々困った顔をしながらも、冷静に返した。

「とりあえず、あの子が平和を取り戻してからね」

 そしてメイリアスは彼の頬へ軽くキスをした。

「そういうことだから、すぐには結婚できないわ」

「っ……」

 悔しそうに口を閉じるダリウスだが、彼女からのキスにすっかり頬がゆるんでいた。

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