表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース  作者: 閃幽零×祝百万部
第A章 この絶望的な地獄をタイムリープで乗り越える!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/20

7話 美少女中学生と同棲!!


 7話 美少女中学生と同棲!!


 黒服に連れていかれたのは、競馬場の奥にある、殺風景な小部屋だった。


 パイプ椅子に座らされ、テーブルを挟んだ向こうに、無表情な男が腰を下ろす。


「単刀直入に聞きます。なにか、不正しました?」


「は……はい? 不正? 俺が? いえいえいえ」


「監視カメラを確認しましたが」


 男は、手元のタブレットをこちらに向けた。

 券売機に金を突っ込む俺の姿が映し出されている。


「低確率のギャンブルだというのに、一切の躊躇ちゅうちょなく大金を賭けていますね……まるで、勝つと確信しているみたいだ」


「……」


「失礼ですが、あなたの経済状況も調べさせていただきました。あなたは、ほんのちょっとだけ有名人ですので簡単に調べられましたよ。クラス転移事件の担任、閃壱番せんえーす先生。……いや、元先生ですね、あの事件の直後、逃げるように職を辞されているので」


「……」


「教職を退いてからは無職……ということで間違いないですか?」


「一応、ダンジョン配信を……」


「収益ないでしょ」


「……」


「あなたの経済状況的に、200万はとんでもない大金でしょう。……なのに、あなたは、平然と賭けた。それも、オッズ9倍以上のレースに。不正を疑わない方が難しいのでは?」


 冷たい声だった。

 こちらの汗も冷たくなって流れる。


「証拠が何もないので、今日のところは解放しますが」


 男は資料を閉じながら、続けた。


「今後、あなたのことは、監視させていただきます。で、不正の証拠をつかんだ瞬間に逮捕。金も当然返してもらいます。よろしいですね」


 ★


 日をまたいですぐ、俺はまっすぐダンジョンに向かった。


 正直、2000万をすてるのは惜しかったが、

 しかし、今後、ずっと監視されるとなると、さすがに鬱陶しすぎる。


 俺は、裏面に入り、ATMに金を入れ、タイムリープを決行した。

 視界が白く染まり、気づけば、前日の朝に戻っていた。


 これで、2000万も、黒服騒動も、すべて綺麗さっぱり、なかったことになっている。


「はぁ……」


 深いため息をついてから、


「……くそ、あきらめねぇぞ……タイムリープは最強なんだ……絶対に、稼げる方法はある。俺は、これで、絶対に人生逆転するんだよ……」


 ★


 ……一週間ほどかけて、色々とやってみた結果、わかったことがある。


「ギャンブル系で稼ごうとすると、色々な機関が動いてきやがる……」


 カジノや競馬だと不正の疑い。

 株で稼げばインサイダー扱い。


 小金ならともかく、ちょっとでも勝ちすぎると、

 不正を感知するAIがあるとかどうとかで、

 すぐに何かしらの組織が動き出す。


 時には、ヤクザ的な連中が『羽振はぶりがよさそうだな。金よこせ』とか言ってきた。

 うまく、法的な監視の目をかいくぐっても、今度は非合法な連中が嗅ぎつけてくるのだ。

 日本では、出るくいは全力で打たれる。


 問題がおこるたびにタイムリープしてリセットできたからよかったものの……


「これ、どうすっかなぁ……」


 色々と実験しながら、かつ、複数の組織におびえながらのタイムリープだったので、ほとんど稼げていない。

 一応、手持ちは80万まで増やしたが……

 いまだに、タイムリープするための金が足りず、毎回、闇金を回っている。

 ……闇金屋さん、いつも、ただでお金をくれてありがとね。


 ちなみに、この一週間で、すでに何度もタイムリープしており、

 タイムリープするための費用が115万まで増えている。

 このコストアップが地味に痛い……


「タイムリープで人生逆転する方法……ギャンブル以外で何がある? 何をすれば……」


 頭を抱えながら、俺はソファに沈み込んだ。


 思えば、ここしばらく、まともに眠っていない。

 闇金巡り、競馬場、宝くじ売り場、そしてまた闇金巡り、株、カジノ、警察……


「……今日はもう寝るか」


 考えるのは、明日でいい。

 しんどいことは、明日の自分がどうにかしてくれるはず。

 そう自分に言い聞かせて、俺はベッドに倒れ込むようにして眠りについた。



 ★



 ……インターホンの音で、目が覚めた。


 時計を見ると、まだ朝早い時間だった。

 こんな時間に誰だ、と怪訝けげんに思いながら玄関を開ける。


 そこに立っていたのは、見知らぬ少女だった。

 黒髪ロングの毛先が、朝の光に静かに揺れる。

 褐色の肌はきめ細かく、高貴な育ちの良さすら感じさせた。

 年の頃は、十五、六といったところか。

 恐ろしく聡明そうで、そして、子供には似つかわしくない、異様に達観した雰囲気。


「……えっと、誰?」


「初めまして。蝉原ユウガと申します」


「……蝉原……」


 その名字は、なじみ深い。

 かつての同僚、蝉原ユウゴ先生。

 クラス転移事件で、俺と一緒に辞職した副担任の名前。


「もしかして、蝉原先生の……娘さん?」


「はい」


 あっさりと肯定されて、俺はしばし言葉を失った。


 ――あいつ、娘いたっけ? てか、結婚してたことすら知らなかったんだが。


 蝉原とはそこまで深い付き合いがあったわけではない。


 職員室で軽く言葉を交わす程度の、

 いわゆる『同僚』で、

 それ以上でも以下でもない関係だった。


端的たんてきに言います。父が死にました。助けてください。具体的には、私を引き取ってください」



ここまで読んでいただき、ありがとうございます<m(__)m>

「続きが気になる!」という方は、ぜひブックマークをつけていただけると励みになります!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
当たり前のように、タイムリープを使いこなしてるな
ここまで見た限り、変なセンエースって感じがするな。今はなるべくお金が欲しい状況とはいえ、センエースのお金に対するコメントって『あったらいいけどありすぎても困る』なはず。だから、閃壱番は随分と荒んでいる…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ