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センエース  作者: 閃幽零×祝百万部
第A章 この絶望的な地獄をタイムリープで乗り越える!!

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6/22

6話 競馬で、2000万も勝ったぁああああ!!


 6話 競馬で、2000万も勝ったぁああああ!!


 さすがに数千万ゲットのチャンスは捨てられないよねぇ……

 なんてことを考えつつ、俺は券売機の前に立った。


 ――が、そこで気づく。


 マークシート一枚に書ける金額は、最高で75万円。

 券売機に一度に入れられる紙幣も100万円が上限らしい。


「222万、一発じゃ買えねぇのか……めんどくせぇ」


 仕方なく、何枚かのマークシートに金額を分けて書き込み、機械に何度も紙幣を通す。


 舌打ちしながらも、なんとか222万円分の馬券を買い切った。

 普通なら、高額のギャンブルに足が震えるところだろうけど、

 余裕で面倒くささが勝った。


「まあ、負けてもやり直すだけだからね。それに、タイムリープがあれば、数百万ぐらい、簡単に稼げるし」


 ちなみに、222万を入れたことで、オッズが『15倍』から『9.1倍』まで下がった。

 それでも十分! 


 ★


 スタートの合図とともに、馬群が飛び出す。


 俺の本命『シカダスペシャル』が上位につけている。

 5番人気のくせに、異常な速さ。

 ……この荒れたレース展開に、周囲の賭博師たちが阿鼻叫喚あびきょうかん


 最終コーナーに差し掛かる。


 どくん、どくん、と、心臓が痛いくらいに脈打つ。

 いくらでもやり直せるといっても、2000万が目前なので、

 ――さすがにふるえてきた。


「……前の時みたいに、また足がもつれるんじゃないだろうな……バタフライエフェクトの野郎が、『俺に大金は稼がせないぞぉ』って感じで邪魔してきそう。……この世界、俺のこと嫌ってそうだもんなぁ……」


 アホみたいな独り言をぶつぶつ言ってしまう。


 この年まで、いいことがほとんど無かったので、

 『自分の人生はどうせ何してもうまくいかない』という思考におちいりがち。


 正直、『どこかで落馬するんだろう』、

 『なんで俺の人生はこんなに終わってんだ』

 と、勝手な疑心暗鬼で暗くなっていた……が、


「……あ」


 シカダスペシャルは……

 そのまま、危なげなく先頭でゴールした。



「――あ……勝った……にせんまん……うそだろ……マジで? いいの?」



 声と足が震えてきた。

 脳汁が止まらない。


「へ、へへ……ひひひ……ひひひひひ!」


 あまりにうれしくて、俺は、その場で転がって、ごろごろしてしまった。


「げひゃひゃひゃひゃひゃ! やったぁああ!」


 ★


 払い戻し窓口、

 ……第三レースの馬券を握りしめたまま向かうと、案内された自動精算機は、途中で止まった。


 液晶画面に浮かんだのは、無機質な一文。


『係員をお呼びください』


 しばらくすると、係員に連れられて、有人の窓口へと通される。


「おめでとうございます。当たり馬券、確認させていただきますね」


 窓口の男は、丁寧な手つきで馬券を読み取り機に通す。

 画面に表示された数字を見て、


「恐れ入りますが、1000万円を超えるお支払いとなりますので、こちらの用紙にご住所とお名前、マイナンバーのご記入をお願いできますでしょうか」


 ボールペンと記入用紙を差し出される。

 震える手で、住所と名前を書き込んでいく。

 マイナンバーなんか覚えてないから、財布からマイナンバーカードを取り出して確認してから記入する。


 書き終えた用紙を渡すと、男はそれを一瞥いちべつし、奥に引っ込んでいく。


「なんか……現実感がねぇな……ほんとにもらえるのかな……」


 待つこと数分。

 戻ってきた係員の手には、ずっしりとした厚みの現金の入った袋があった。


「こちら、2020万2000円でございます。お確かめください」


 袋の中身を見て、俺は言葉を失った。


「……マジで2000万。……この額が手元にあるのは人生初めてだ……」


 しばらく、その重みを抱えたまま動けなかった。

 やがて、じわじわと笑いがこみ上げてくる。


「いける、これ……完全に同じじゃないから、確実な無限勝ちはできない……けど、俺は、起こりやすい未来を先に知ることができるし……失敗しても、やり直せる……最強っ……!」


 ……そう思った直後だった。


「――失礼。少々、よろしいですか」


 黒いスーツを着たイカつい男が二人、俺の両脇に立っていた。



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― 新着の感想 ―
競馬って高額だとマイナンバーカード必要なの?
勝ち過ぎると怪しまれるのか
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