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「夕凪 」〜また、日曜日の朝に  作者: 乙花 
第1章
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3/34

大人

ゆう

「はじめまして、水野ゆうです…」


え?そんな声だった?

って突っ込まれそうな声で

言葉少なに挨拶をした


そこはしっとりとした大人なムード満載のレストラン


店内の照明は落としてあり、流れるスロージャズがラグジュアリーな雰囲気を引き立てる


自然と…

自己紹介もよそ行きになってしまう



高瀬

「はじめまして…… 高瀬 晴人です」


確かにイケメンだ 

雑誌に出てくるような大人の男は

ゆうとは対照的に

このレストランに違和感なく馴染んでいる


ゆう

「あの…」


高瀬

「あ、食事…このコースでどうですか?」


ゆう

「あ、はい、それでお願いします」



さすが大人の男…

リードしてくれる感じなのはいい


しかし…


会話が弾まない…

弾まなさすぎる…


時々ポツポツと


美味しいですね、とか

どんなものが好きですか?、とか


わたしが聞けば


そうですね…

野菜全般でしょうか…


基本1ターンで終了。


寒くないか、とか

嫌いなものがあれば言ってください、とか


なにかと気にかけてくれてはいるので

帰りたいな…

とまではならない

 


だが

初対面だと急に人見知りになるゆうと

高瀬というイケメンだが口数少ない男の相性は

決して良くはなさそうに思えた


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