きっかけ
まさか、こんな展開になるとは思ってもいなかった
遅刻の話ではない
そもそもデートをするという展開になることがゆうには意外だった
彼との出会いは3ヶ月前
お隣の田中のおばあちゃんの紹介で出会った
(3ヶ月前)
田中
「ピンポーン
ねえ、ゆうちゃんいるー?」
ゆう
「はーい」
ガチャっ
ゆう
「こんにちはっ」
田中
「ねえ、ゆうちゃん、
実はね
ちょっとゆうちゃんに紹介したい
素敵な人がいるのよ
…会ってみない?」
ゆう
「え?いきなりだね」
田中
「私の友達のね、そのまた友達のお隣に住んでる人でね」
(わりと遠い関係の人だな)
田中
「年は32才でね
何かとその友達の友達にとても親切にしてくれるらしくて…
若いのにさ
私みたいな年寄りに付き合ってくれるような優しい人だから、どこかいい人いないかしらって言ってたらしくて
その話を聞いたとき
ゆうちゃんのことがピーんって頭に浮かんだの」
(あぁなるほど…)
田中のおばあちゃんは、指を鳴らす
いつも思うがとてもお茶目なおばあちゃんだ
田中
「ねえ、ゆうちゃん、会うだけでも会ってみない?」
わたしもまもなく30になる
恋人が欲しいというわけでもないが、結婚を考えてないわけでもない
田中
「イケメンらしいわよ笑」
(32歳か…
独身のイケメン…
とても親切でいい人…
そんな人なら紹介とかじゃなくても
素敵な女性と出会えそうな気がするけど)
田中
「ゆうちゃん?」
ゆう
「あ、ごめん
ちょっといろいろ考えてた」
田中
「嫌だったら無理にとは言えないけど
会うだけでも会ってみたら?」
おばあちゃんの目は少女のようにキラキラしていた
乗り気か、と言われるとそうでもない
でも、キラキラしているその瞳に逆らうほど会うのが嫌かと言われると、そういうわけでもなかった
正直、どんなイケメンか見てみたい気もした
ゆう
「うん、じゃあ会ってみようかな…」
田中のおばあちゃんは
よしっ!じゃあまた連絡するわねっ✨
そういって鼻歌混じりに帰って行った
それから数日後
あっという間にセッティングは完了
いま、ハンドルを握るこの男性と
食事に行くことになった




