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ずっとそこにあるもの
それは…10年前
僕とあいつは
同じ部署に配属された
新規事業の立ち上げで毎晩遅くまで残業
忙しい日々だった…
平日はもちろん、土日も夜遅くまで
会議や資料作成、イベントの準備などに追われる毎日
そんな日々のなか、あいつと仕事終わりに飲む酒が唯一の息抜きになっていた
「夕凪」
職場近くの和風居酒屋
素朴な店内で食べる出汁のきいた煮物
オーナーが釣ってきた魚
新鮮なお刺身も美味しかった
そこで僕とあいつはいつもぐだぐだ言いながら遅くまで笑い合った
あいつはよく職場の上司のモノマネをして笑わせてくれた
本当によく周りのことを見ていて、場の雰囲気を明るく盛り上げるのがうまかった
疲れた時も悔しい時も喜びを噛みしめる時も
あいつはいつも何も言わずに
僕の背中を「ポンッ」と叩いた
そのポンと背中を叩く手に何度救われただろう
僕はそんな毎日をずっと続くものだと思っていた…




