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盛り上がらない…
ゆう
「この前はありがとうございました
楽しかったですね」
高瀬
「ええ、こちらこそありがとうございました」
(…まあ、そんなもんだよね)
先ほど買った新作パンの品評会のため
いつもの公園のベンチに腰掛ける
ゆう
「さて!さっそく食べてみます?」
高瀬
「ですね」
ゆう
「そういえば高瀬さんの名前
晴人さんでしたね
さっきおじさんが呼んでて…」
高瀬
「あぁ…僕が通いはじめた頃からそう呼ばれてるんです」
ゆう
「なるほど…
そうなんですね」
(うん、なんかこの手の話はやっぱり盛り上がらないな)
。
。
。
バサバサバサっ!
わあ…!!
鳥がっっ
突然ゆうのメロンパンの入った袋を目掛けて飛んできた
あわてて避けたので
高瀬の右腕に体当たりしてしまった
ドサッッ!
ゆう
「あっ!!!!ごめんなさい」
ベンチの下に高瀬が持っていた携帯がころがる
「わあ…ほんとすみません!
携帯…割れてないと良いけど」
そう言いながらゆうはすぐに携帯を拾う
一瞬画面が明るくなって
見覚えのある海の画像が光る
(えっ?いまの…)
高瀬さんの動きが一瞬止まったかのように見えた
いや、わたしの動きも止まってたかもしれない
すぐに携帯を高瀬に渡す
高瀬は受け取るや否や画像を伏せた
ゆう
「ほんとごめんなさい
画面大丈夫ですか?」
高瀬
「あぁ…大丈夫です」
そういって携帯をすぐにポケットにしまった




