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「夕凪 」〜また、日曜日の朝に  作者: 乙花 
第2章
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18/34

盛り上がらない…

ゆう

「この前はありがとうございました

楽しかったですね」


高瀬

「ええ、こちらこそありがとうございました」


(…まあ、そんなもんだよね)


先ほど買った新作パンの品評会のため

いつもの公園のベンチに腰掛ける


ゆう

「さて!さっそく食べてみます?」


高瀬

「ですね」


ゆう

「そういえば高瀬さんの名前

晴人さんでしたね

さっきおじさんが呼んでて…」


高瀬

「あぁ…僕が通いはじめた頃からそう呼ばれてるんです」


ゆう

「なるほど…

そうなんですね」


(うん、なんかこの手の話はやっぱり盛り上がらないな)


バサバサバサっ!


わあ…!!

鳥がっっ


突然ゆうのメロンパンの入った袋を目掛けて飛んできた


あわてて避けたので

高瀬の右腕に体当たりしてしまった


ドサッッ!


ゆう

「あっ!!!!ごめんなさい」


ベンチの下に高瀬が持っていた携帯がころがる


「わあ…ほんとすみません!

携帯…割れてないと良いけど」


そう言いながらゆうはすぐに携帯を拾う


一瞬画面が明るくなって

見覚えのある海の画像が光る


(えっ?いまの…)


高瀬さんの動きが一瞬止まったかのように見えた

いや、わたしの動きも止まってたかもしれない


すぐに携帯を高瀬に渡す

高瀬は受け取るや否や画像を伏せた


ゆう

「ほんとごめんなさい

画面大丈夫ですか?」


高瀬

「あぁ…大丈夫です」


そういって携帯をすぐにポケットにしまった


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