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いつからか
いつからこうなったのか
その答は誰にも解らない
勿論僕も正確に把握出来ていない
小さな小さな刃物の欠片の浸透の始まりなんて
決して視えるものではない
欠片が形を成し始めて
ようやく気づいたのが事実だろうと思う
欠片から防げていたならば
今の僕はなく、この平和もなかった
その一点は良かったのだと
こんな風に自然に考える時点で
何かが狂っている
隣る人なんて都合のいい相手はいなかった
何故か僕が隣る人であれと
そんな現実だけがあった
本当の隣る人であれば
適切な振る舞いと本当に満たせたのだろう
僕は嘘すぎて間違えたのだ
甘やかすことをその同意語にしていた
節度が失われたとしても当然だ
その事実をふと強く認識出来た
悪いのは間違った隣る人を演じた僕だったと
それを今痛切に知る




