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言の刃~停止された世界~  作者: 御影慧
37/91

新境地か、または荒廃か真偽の見極め今だ至らず

好きだったものを遠ざけた

正確には忙しくて結果離れてしまった

いつも言われていたこと

それを失ったら僕は死ぬだろうと

ずっと言われていて

僕自身もそうだと思っていた



現実は残酷で失っても僕は僕のままで

意外すぎる程に平気で

驚きを通りすぎ驚愕を覚えた

平気だと知って執着を捨ててしまった



誰にも内緒な秘密を打ち明けよう

僕はもう本に執着しなくても平気になったんだ

平気なのか、捨てて楽になったのかは

正直不明であるけれど

もう耐えられないと思うことはないと思う



長い長い病的執着の喪失に

次は何を切り捨てられるのかを

何故か僕は考えている

僕自身が持つ足枷を一つずつ捨てたら

きっと楽になるだろうと

未練が減れば願いの実現に近づくと

そう信じている



切ってはいけない執着を捨てたら自覚

その抑止力の強さを捨てて初めて気づいた

不思議なことは一つ

後悔はしていないということ



必要な後悔すらを不要に

この意味を考えている

それを新境地と呼ぶか

荒廃の退化なのか

結論は今だに出ない





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