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壊してたもの~守った存在~
歪んでいることを自覚する
好きだけど嫌い
他人の流血は嫌悪しかない
吐き気すら覚える
問題はもう一つの流血
多分、否間違いなく好きなのだろう
自身による自身の流血と痛み
嫌悪にも近い生存の証
ここに在ることの確認行為
笑顔とは言い難い笑いが込み上げる
敗北感と達成感が僕を充たす
刹那の快楽をくれる
歪んでいるけれどこれは確かな飾らない笑顔
笑い方も怒り方も解らなくなって
仮面を被って笑い
怒る理由がわからず
分析を始めてしまう
楽しいと笑うことも
悲しいと思うことも久しくない
怒る理由、怒り方がわからない
楽しいと自然に笑うことも
気づけば随分とない
どんな感情であれ爆発なんてしなくなった
感情を叫んでも無駄だと知ったあの時から
僕は人形になった
心臓があって呼吸する人形
都合のよい玩具になってしまった
誰かの何かの踏み台に
選んだのは僕自身
楽だったから
そう在る限り必要とされるから
パーツとして利用され続けること
それが目一杯の処世術だった
麻痺していく中で
僕自身が人で在ることを実感できる瞬間
それは痛み、傷みと流血だった
何故か安心をくれた
生きている実感を得られた
決して望んでいないけれど
傷みと笑顔は共依存関係
それが僕が僕の為に笑える瞬間
壊れたのではないんだ
奪われる前に壊して護った
ただそれだけのこと




