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衝動
壊される前に壊す
我慢ならなかった意地かもしれない
ささやかなかすかな欠片
そこに在ったものは
確かな本質だったのかもしれない
壊せなくなるまで土台で在り続け
限界がきてもなお壊せないと思う感情と
壊してしまえと叫ぶ冷静なる衝動
取り巻く世界を甘やかした罪は自身にある
それ誰かに指摘されるまでもなく
僕が一番理解しているのだ
だからこそ壊したいと願う心を
否定出来る僕がいる
手遅れ、後の祭とはこのことで
今更の再教育など出来ないことも承知の上で
今、願ってしまう
叶わないとわかるから
僕に出来ることを捜した
調和された世界を守りながらの
納得の落とし所を
見つけたのは身近な場所
落とし所ではなく堕ちること
気付かれないように振る舞いながらの
攻撃の矛先
罪を認めて罰すること
一時凌ぎの繰り返し
それでも呼吸が出来ることを知る
根本的解決など見出だせないのならば
必然道は限られる
それでも精神的平穏が得られるならば
間違いではないのだと
僕は身勝手と知りながら安心を得ている
無駄を頑張るには必要な力があり
既に枯渇した中ならば
それもやむ無しと
諦め僕は壊すことを繰り返す
破壊からの力も確かな動力なり得ると信じて




