第18話
やがて辺りが静かになったところで、プリメイシアは地下の食料保存庫の方に向かって合図を送った。
「マルーク! もう大丈夫だ、出てこい!」
するとすぐに、地下から小さな頭がひょっこりと現れた。
心配そうに周囲を見回していたマルークは、プリメイシアの隣にいる見知らぬ女性を見て一瞬体を固くした。
その瞬間、
「えええっ!? なにこの子、めっちゃ可愛ー!!天使じゃん!!」
バスチールが大声を上げ、マルークに飛びつく勢いで近づこうとする。
「ちょっと待て、バスチール」
プリメイシアが素早く手を伸ばして彼女の後ろ襟を掴み、引き止めた。
「おい、初対面で何やってんだ!」
「でもプリメイシア! この子かわいすぎるって! ねえねえ、君いくつ? 名前は!?」
マルークは明らかに圧倒されながらも、頭を下げた。
「ぼ、僕はマルークです……」
プリメイシアは苦笑しながらマルークの肩に手を置いた。
「悪いな、マルーク。こいつはバスチール。俺の元部下だ。一応、今日からここで一緒に暮らすことになる。変な奴だが根はいい奴だから、安心しろ」
そして彼女は軽く顎をしゃくった。
「一旦、この拠点の案内を頼めるか? テントとか畑とか、全部見せてやってくれ。こいつにはすぐにでも仕事をしてもらうつもりだ」
「は、はい! わかりました!」
マルークはバスチールを連れて案内し始めた。




