表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/18

大型犬の飼い主を救え 6

現場を後にした俺たちは、パトカーで警察署へ向かっていた。

運転席の田口は、煙がこもらないように窓を少しだけ開ける。


「どうせ、また吸うんだろ煙草(たばこ)


「よくお分かりで」


俺は煙草に火をつけ、一口吸った。

しばらく沈黙が続いたあと、田口が口を開く。


「お前、確か…海外旅行に行ったとき、英語話せてたよな」


「はい」


「昔、海外に住んでたのか?」


「いえ」


俺は首を横に振る。


「日本生まれ、日本育ちです」


「じゃあ、英会話スクールか?」


「それも違います」


田口が不思議そうに俺を見る。


「じゃあ、なんで話せるんだ?」


俺は少しだけ考えてから答えた。


「父が特殊(とくしゅ)な民族の出身なんです」


特殊な民族(とくしゅなみんぞく)?」


「はい」


俺は窓の外へ目を向ける。


「変な言葉を話す民族でした…」


「……」


「それで自然と英語が話せるようになりました」


「なんでだよ」


田口が思わずツッコむ。

俺は煙をゆっくり吐き出した。


「僕にも理由が分かりません」


「絶対、何か隠してるだろ」


「隠してません」


「いや、隠してる」


「……」


田口は大きくため息をついた。


「お前と話してると、真面目なのかボケてるのか分からなくなる」


俺は小さく笑い、流れてい夕暮れの街並みを眺めるのだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ