表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/52

50話 プラス思考で

「スイはどこまで地球にいた時の記憶があるんだ?」

 不意にそう聞かれ、スイはうーんと腕を組んだ。


「生年月日と名前はアイツらに消されてるけど、私もそこまで全部覚えてる訳じゃないなぁ。両親とか親戚と過ごした記憶はちょびっとあるんだけど、顔がねえ……」



 脳の損傷具合で眷属餓鬼たちは地球での記憶を覚えているかが変わる。感染時の破損や人間に危害を加えられた個体は記憶がほとんどない、という。


「スイは恵まれているな。俺は何もない。まあ、仕事には必要ないんだろうが……」

 ワザトの顔がわずかながらに曇った。彼もそんな顔をするのか、と彼女は意外に思う。


 記憶があるからといって、何になるのか。

 仕事の際に地球上の知識があれば多少、余裕はできるがスカーヴァティー(または安楽国)においては異星の雑音でしかない。


「もし地球で不幸せで覚えてるのと、ここで忘れて第二の人生を歩んでいるのとどっちがいい? ワザト」

「……第二の人生かな」


「でしょ。あまり考え込まないほうがいいよ」


 それにオカゲがまた癇癪を起こしてしまったら、めんどくさい。人間だったらかなり大変な性格だろう。かの少女は。



「甘いものが食べたいな。甘いものの記憶が少ないのは俺にはツライんだ」

「あはは、なんだそりゃ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ