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39話 霧なんて

「スイ。その本はなんて言う内容なんだ?」

 また彼女は古めかしい書籍を手に読書をしている。


「あ、これ? 映画にもなった話、ミストっていう題名で。スティーブン・キング著の『霧』だよ。私は映画しか見たことなかったけどね」

「内容になってないし」



 ははは、とスイは笑った。「異界から霧と共に化け物が来るんだ。それで……人たちはパニックに陥る、映画はそうだったなあ」

「それって、まるで俺たちが派遣される地球の状況みたいじゃないか」



 地球人は予知していたのだろうか? そうなるのを。

 ありきたりな内容だった? ならば皮肉だ。


「……ワザトは霧、見たことある?」

「え? ないな。雨ならある」


「人はね、視界が悪くなると恐怖を覚えるんだって。向こう側に誰か、得体が知れない何かがあるって」


 暗闇の中は――ワザトにはオカゲを感じ取れる安息の空間だった。


「オカゲみたいな、暗闇、霧は人を不安にさせるだろーね」

「そうか? 俺はオカゲの暗闇が好きだよ」




「はは。またのろけか〜〜。いつか霧、みたいな世界が安楽国にも来るといいね」

私は某ミ〇ガンというゲームが好きです。

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