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27話 呪いとシャーベット

 天女は決して清らかな生き物でない。地球上にも偶然、または必然か――天女という概念や伝承はあれど、あのような清廉な存在ではないだろう。


 こちら側ではただの種族であり、身分というだけだ。


 オカゲは天女はそこまで好きでない。自らを定めている種族を発見し、ズカズカと境界線を越えてきたからだ。

 神、または神獣と名付けられた種族は天女の管理下に置かれてしまった。だが同時に、最初に殺められた神獣が彼女たちに呪いかける。



 ――穢れにまみれた、手にも触れられない生き物になる呪いかけてやった。



 それが地球に多大な影響を与えるなど、かの神獣は予測できたろうか。





「あはは」

「なんだ。オカゲ」

「いや、思い出し笑い」


 二人はベンチでアイスを食べていた。仕事終わりの、血みどろのコンビニから盗んだシャーベット。


「夏ってのは暑い」

「ゾンビさんでも夏がわかるの? 風流だね」

「なにを、バカにしてるな? わかるさ。蒸し蒸しして過ごしにくいじゃないか」

「でもアイスは美味しいじゃん」

「まあ」


 夜風に吹かれながら、二人は夏の虫の音を聞いた。


「ワタシね。地球にこれてよかったー! 天女さんのおかげだねえ」

「……。そうだな。俺も」



 シャーベットはサッパリとしていて、湿度が下がるようだ。オカゲはコレをえらく気に入った。


「またシャーベット食べよう」

「シャーベットは人間しか作れないから、次は難しいかも」

「そんなあ」

二人とも甘いものが好きなんですかね(?)。

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