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48 : vs ブルー・ホーン

読んでいただきありがとうございます!

毎日更新を目指したいところですが、ぼちぼち書いていきます。

楽しんでいただけると幸いです。

評価の方もよろしくお願いいたします。

グラモロスが倒れているうえに、庇うようにしてニリアが覆いかぶさっていた。


二人の周りには血だまりができていて、どっちがどれほどの怪我をしているのか、

そもそも生きているのかすらもわからない。


ただ一つ言えるのは、二人とももう戦える状態にないということだった。


どうする。


敵の前で悠長に二人の容体を確認している暇なんてない。


もし、生きているとしたら、敵の攻撃を向けてしまう分だけ危険になる。


生き返る僕は逃げ出すという選択はする必要がない。


それに、回復する手段もない。


僕が二人にできることは、神に祈ること。


そして、ブルー・ホーンを倒すことだけだ。


ただ、すぐには死ねない。


僕が死ねば、次は二人が狙われる。


でも、敵の攻撃は僕なら避けられる。


立っている僕への攻撃なら、二人に射線が通ることもないから、もう盾になる必要もない。


僕はブルー・ホーンへと最初のときのように突撃をする。


一番いやなのはやみくもに水光線の魔法を放たれること。


倒れている二人に当たるかもしれないし、また僕も避けられるかはわからない。


ちゃんと、僕を意識させ、僕だけを狙わせる必要がある。


ブルー・ホーンはまだ少し距離がある僕に向けて、一発目の魔法を放ってきた。


来ることがわかっていたから難なく躱せる。


そのまま、飛び上がり、相手の背後を取る。


いつもなら、味方が攻撃してくれるための足止めをするけれど、今は一人だから自分で攻撃するしかない。


ただ、ブルー・ホーンの突進は、このままいくと進行方向に二人がいるから、まずは、向きを逆にすることから始めたかった。


僕はそのまま足を止めた。


ゆっくりと体を回転させたブルー・ホーンをじっと見つめる。


ブルー・ホーンの体は硬い。


グラモロスでないと傷をつけれないのなら、僕はどうするべきか。


もう狙える場所は目くらいしか思いつかない。


その場合も、生えた一本の角に串刺しにされないようにしないといけない。


ふと、思った。


そういえば、僕は一人で戦うのは初めてだ。


少し距離がある僕へとブルー・ホーンは角で突き上げるような動作をしてくる。


壁際へと飛ぶことで回避した。


今までは僕が身代わりや囮になっていたけれど、でも代りにネリ、ニリア、グラモロスは攻撃力が高く、敵へと確実なダメージを与えてくれていた。


自分が突破できない敵と遭遇したのは黒のウロコヘビ以来だった。


あのときは、まだ敵が自分から隙を作ったからよかった。


でも、今はそうはいかないだろう。


取水の魔法なのか、空中に煌めく水球が出現した。


薄暗い迷宮内を迷宮石のようにほんのり照らす。


ブルー・ホーンの体が光を反射する姿は、神々しかった。


敵が少しだけ膝を曲げたのを見て、僕は突進が来ることを確信した。


同時に、逃げようと思っていた場所へ水光線が放たれる。


この魔獣もまた、オークと同じで突進一辺倒ではなかった。


ちゃんと、僕の動きを見てから行動を選択していっている。


眼前まで迫った角が僕の体を突き破った。


真っ暗な部屋に来る。


もはや、どう倒せばいいのか、わからなかった。


そもそも、アレは僕一人でどうにかなる魔獣のなのだろうか。


スクリーンに映るブルー・ホーンは僕の死体から目を離さなかった。


まるで何かを探るように観察される。


こんなことは過去にはなかった。


まぁ、どうせ死体だから別にいい。


そう言い切るには不気味な行動だ。


カウントダウンがゼロになる。。


生き返った瞬間、準備段階だった水光線が僕へと迫ってきた。


間一髪で体をよじる。


左手が吹き飛ばされて、血がドパドパと出る。


このままだとまた死ぬ。


僕は方向を確認することもせずに、その場から飛びのいた。


しかし、それが良くなかった。


ブルー・ホーンは着地した僕に向けて、垂直降下に水光線を放つ。


あっけなく、真っ暗な空間へと戻ってきた。


生き返った場合の座標を把握されていた?


いや、そんなはずはない。


迷宮に来てから、何度も死んだけれど、僕が生き返る座標はランダムだった。


それこそ、そこら辺に舞い戻ると言っていいレベルだ。


何かにめり込んで生き返ることはない。

また、死んだ場所が見える場所に生き返る。


この二つくらいしか共通項はなかったのだ。


考える暇もなく、カウントがゼロになった。


スクリーンの中のブルー・ホーンはまだ僕の死体を見つめていた。


戻ってきてすぐ、同じ場所が敵の魔法にさらされた。


来ることが予想できていたので、最初から今度は後ろへ飛ぶ。

ただ、そこまで大じゃんぶはせず、それこそちょうど水光線の範囲から逃れられるくらい。


着地したとき、まだブルー・ホーンは僕へと狙いを定めていなかった。


射出される直前だったが。


もう一度、同じくらいの距離感覚でテキトウな方向へと飛ぶ。


さっきまでいた地面はえぐれており、今まで即死していたのがわかる頷ける。


でも、やっぱり、単体なら水光線の魔法は避けることができる。


今、僕が知らなければならないのは二つ。


なぜ、僕の生き返る位置を予測できるのか。


そして、もう一つ。


ブルー・ホーンが突進をしない距離感。


ただ、前者は優先順位は低い。


生き返ってから、すぐにテキトウな方向へ飛べば回避できることがわかるから。


問題なのは後者だった。


突進と水光線を合わせて使うには、ブルー・ホーンにとってもそれなりの距離が必要だ。

近づき過ぎたら、突進をするまでの距離がなくなる。

そのときは、角で突き上げをしてこようとしてくるはずだ。

逆に遠すぎたら衝突するまでの時間が伸びるから、突進よりも水光線の魔法。


水光線の魔法は避けられる。

でも、同時にその距離だと僕の方からは攻撃ができない。


届いても威力はほとんどないから、ブルー・ホーンにダメージが与えられない。


だからこそ、ブルー・ホーンが突進を選ばない、しかし、角による突き上げは届かないという、

そんな絶妙な距離を知れれば、優位にはなれなくても、簡単にやられるなんてことにはならないはずだ。


僕は徐々にブルー・ホーンへと近づいていく。


だいたい距離にして十数メートル。


ブルー・ホーンは膝を曲げると同時、空中に光る水球を貯め始めた。


さっきと同じ行動パターン。


けれど、さっきは、単に避けることを考えていた。


でも、嗅覚と目をメインで使っているブルー・ホーンは、僕が背中側へと飛んだら正確に僕を狙うことは難しくなるかもしれない。


僕は逆にブルー・ホーンに向かって飛ぶ。

接触する間際、闘牛士のようにブルー・ホーンを交わす。


水光線は僕の逃げ道を潰すように打たれたせいで、逆に自分自身へと向かってくる僕に放たれたものは一つもなかった。


これで簡単には死ななくなった、そう思ったとき、僕はまだ残っている水球から放たれた水光線で体を串刺しにされた。

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