表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

9

 全くの別人として生まれ変わる道を選んだ。


 それまで私の名前は「リンダ・セカンド」だったが「ニナ・コールマン」となったのだ。


 正直、私はホッとした。


 これでリンダのクローンとしてのコンプレックスとも、おさらば出来るのだから。


 8年が過ぎて、私は科学に関する仕事ではなく最も縁遠いであろう傭兵となって、生計を立てた。


 元々の適性は当然、良くはなかったが、とにかくリンダを思い出させるようなものは生活から遠ざけたかったのだ。


 もう、誰も私を「リンダのクローン」とは呼ばない。


 単なる「大したスキルもないC級ランクの傭兵」だ。


 私には、その不名誉な肩書きでも何だか嬉しかった。


 さらに8年が経った。


 私はリンダが死んだときの年齢、26歳になった。


 私自身は一切、非合法な依頼は受けずに傭兵稼業を続けていたが、たまに関わる者の中には、怪しい副業に手を染めている輩も居た。


 その1人、宇宙船乗りのケイン(副業は密輸だと私はにらんでいた)が私との打ち合わせ場所のバラック内で殺害される事件が起こった。


 私が第1発見者だ。


 犯人はケインをナイフで、めった刺しにし、その死体の両腕を広げ、両脚を揃えて横たえていた。


 まるで十字架のように見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ