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「俺はそんなものに参加していない!!」
「あなたの記憶は日々、変更されているのよ! つじつまが合わない部分は記憶が修正されていくの!!」
クローゼが、私の額に銃口を押しつけた。
「もう黙れ! 口から、でまかせばかり言いやがって!」
「クローゼ・ハイマンが参加したのは新型アンドロイド兵士のプロジェクトよ」
「………」
「あなたはクローゼの意識をコピーされた30体のアンドロイドのうちの1体なの」
クローゼは黙っている。
私は続けた。
早く彼に真実を伝えなければならない。
「ミゼオの軍はリンダの事件で大統領や政治家たちが批判され、支持を失っているのを好機と見たの。それまでストップのかかっていたプロジェクトのいくつかを強引に押し進めた。そのひとつがアンドロイド兵士の計画よ」
「………」
「アンドロイドの戦闘力を向上させるには、どうすれば良いのか? AIを1からプログラムするのではなく、すでに実績を上げている兵士の意識をそのままアンドロイドにコピーして、能力の高い兵士を量産する計画。コピーされる兵士の人権問題やコピーできる意識の率が8割ほど、しかも内容がランダムになってしまう等の理由で頓挫していた。軍は、その実戦配備を強行した」
「………」




