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あの月の下で私と踊って(お義兄様と私の物語)13

(嬉しい!優しいジュリアーノ様が私のお義兄様になるなんて 夢見たいだわ

剣術も強くて 何でも出来る憧れのジュリアーノ様…


お義兄様は絶対私を甘やかしてる!と思うの

私はお迎えに来てくれるジュノ義兄様にこのまま甘えててもいいのかな?


毎朝 お義兄様に抱かれて食堂行ったり ガゼボに移動する時のお姫様抱っこは慣れてきたけど まだちょっぴり恥ずかしいわ…)


4人の生活が落ち着いた頃オランジェはマリエッタにお願いした

「マリお義母様 私本格的に令嬢としての教育をうけたいの 先生を探して下さい」


邸以外の人間に接したことの無いオランジェ

外からの風を少しでも感じてくれたらいいと思ったマリエッタは数名の先生を邸に招いた


テーブルマナー 立ち振る舞い 外国語 古文書学 グランドル王国の歴史 貴族として 覚える事は沢山ある

オランジェは持ち前の好奇心で全てをぐんぐん吸収していった

唯一ダンスの講義だけが無い事が残念だった

(いつか足が良くなったら絶対に上手くなってやるわ)と密かに思っていた


外国語学や古文書学 歴史の授業はジュリアーノと一緒だった

授業中に隣に座っているジュリアーノの横顔が見えるのが嬉しくてオランジェは一緒の時間を心待ちにしていた


ジュリアーノは14歳になると貴族学園の入学が控えている

(強くなってランを守りたい 基礎を学ぶ為に騎士科へ行くのが僕の進むべき道ではないか義父上に相談してみよう 賛成してくれるだろうか?)


「義父上 貴族学園の事でご相談があります」

「うん どうした?」

「貴族学園の騎士科に進みたいと考えています義父上はどう思われますか?」

「そうか騎士科か ジュノがそう決めたなら騎士科に進みなさい 私はその考えを応援するよ マリエッタには伝えたのかい?」

「いえまだです 義父上に先にお話を聞いて欲しくて」

「マリエッタも心配していたので 早く知らせてやりなさい」

「今から母上に会いに行きます」

(義父上はいつも僕の考えを優先してくれるんだな)


それから特に剣の実践に励んだ

剣筋がいいと先生から褒められると目標に近づいた気がしてより一層力が入った


ジュリアーノとオランジェの邸での1日のスケジュール

午前中は先生に付いてそれぞれ座学や剣の実践 

科目によっては一緒に受ける

午後から 雨の日にはオランジェの部屋で 

天気のいい日はガゼボで二人で本を読む


ガゼボに移動する時ジュリアーノはオランジェを抱きかかえて行く


「これも体力強化の訓練だからランはおとなしく抱かれていなさい ちゃんと僕の首に捕まっててね」

と優しく微笑むジュリアーノにオランジェは返す言葉がなかった


食堂やガゼボへ向かう時ジュリアーノから抱えられる度に顔を赤らめていたオランジェもいつからか抱っこに馴染んでしまった


ブルワーノとマリエッタはオランジェの足の痺れをどうしても治してやりたかった


評判のいい医師がいると聞くと診察に来てもらった

しかし どの医者にもオランジェの病は治せなかった


その度に気を落とした そんなに二人に

「今回も駄目みたいでしたね お父様 マリお義母様いつもありがとうございます」オランジェは明るく笑って言った

「ラン また新しい先生を探すからね」

「はい いつかきっと治せる先生は見つかると思います それまで待ってるから お父様 マリお義母様 笑って」

「ランちゃんの好きなナッツクッキーを焼いたから 食べましょうか?」


オランジェのいつも前向きな言葉に二人は救われていた

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