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作家志望のお客様
いつもラフな普段着で、このお店の角の席で、
黙々と長い時間、何やら作業をされているお客様。
従業員のしーちゃんが、ドリンクを提供する際に、
「いつも、ご苦労様です。頑張ってください。」
と、そっと声を掛けた。
すると、お客様は驚かれた様子で、慌てて、
「あ。す、すみません!すぐ出ますから!!」
と、おっしゃられた。
ドタドタされているお客様を見て、
しーちゃんはとっさに引き留める。
「い、いえ!違うんですよ。」
そこでやっと、お客様と真っすぐに目が合った。
「いつも、熱心に作業をされていて、すごいなあって思っていたんです。」
「いえ、そんな。」
お客様は目線を下に落として、よく見ると耳を真っ赤にされていた。
「わ、私。作家になりたいと思っていて。
いつも、ここの温かい空間にいると、私まで温かい気持ちになって、
なんだか、結構集中できるんです。」
と、恥ずかしそうにおっしゃられたので、
しーちゃんは笑顔で、
「わあ、作家さんですか。すごいですね。
是非、応援させてください!」
と言い、2人は和やかになったのだった。




