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休みの日に遊びに来てくれたお客様
「結婚かー、良いなあ。」
いっくんが奥のキッチンで作業をしていると、
聞きなれた声がしました。
(結婚⁉しかも、今の声、しーちゃんだった。)
いっくんが、内心焦って動揺しながらも、何とか作業を続けていると、
マスターの声も聞こえてきた。
「しーちゃん、結婚するの?」
「いやいや、私はないですよ~。」
可愛く笑っているしーちゃんの姿が、
直接は見ていなくても安易に想像が出来る。
「今日、友達の結婚式があったんです。
とっても綺麗で、幸せそうにしていたので、
ちょっぴり羨ましくなっちゃって。」
「しーちゃんにも、良い人がきっと現れるよ。」
「えへへ、そうだと良いんですけどねえ。」
しーちゃんとマスターが、楽しそうにおしゃべりを続けている。
(でも、しーちゃんは美人で優しい人だからなあ。
いつも、お客様方にも人気があるし。)
そんなことを考えながら、そっと静かに盗み聞きを続けてしまう。
なんて僕は器の小さい男なんだろう、そう思いつつも、
でもどうしても気になってしまうんだ。




