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髪を切りすぎたお客様
本日のお客様は、いつもと少し雰囲気が違っていました。
「あら、可愛い帽子ですね!」
お客様に気がついた従業員の一人が声を掛けると、
「あ、これ。
髪の毛を切りすぎて、短くなっちゃったので、被っているんです。」
と、返事をされました。
「そうなんですか?
でも、そんなに変には見えませんよ。」
従業員はそう言ったものの、やはりお客様にとってはどうしても気になってしまうようです。
「ありがとうございます。でも、どうしてもなんか嫌になっちゃって。
あーあ、髪の毛早く伸びないかなあ。」
お客様がぼやいていると、マスターが少しためらいつつも、声を掛けました。
「極端に早くすることは難しいでしょうが、
たんぱく質や海藻なんかは、髪の毛の栄養につながると言いますから、
良いかもしれないですよ?」
そう言ってはみたものの、やはり気休めに過ぎない発言だったかと考えてしまうマスター。
だけど、お客様は少し和らいだ様子で、
「そうですね。私も、できることから頑張ってみます!」
と、力強くおっしゃられたのでした。




