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友だちが出来なくて悩むお客様
普段は、大人のお客様が多いこのお店ですが、
もちろん、小さなお客様だって、大歓迎です。
「私、全然学校で、お友だちが出来ないの。」
本日のお客様は、自身の身長に対して、高めの椅子に腰かけて、
足を宙でパタパタとさせながら、そうおっしゃった。
「あら、こんなにも可愛らしくて、礼儀正しくて、良い子なのに?」
従業員の一人が、びっくりしながらそう言うと、
お客様は、俯きながら、ぼそぼそと話をしてくれる。
「私、皆の前に立ったり、じっとこっちを見られちゃうと、
頭の中が真っ白になっちゃって、すごく緊張しちゃって、
何を話そうとしていたのか、何をどうすればいいのかが、分からなくなっちゃって。」
そこで、静かにお客様を見守るように、
話を聞いていたマスターが、口を開いた。
「お気持ち、よく分かりますよ。
きっと、あなたの周りにも、そうやって緊張しちゃったり、
頭が真っ白になっちゃう人が、他にもいるんじゃないかな?
ありのままの自分で居れば、分かってくれる人が、
どこかにきっと、居るはずだよ。」
自分の話を、最後まで待ちながら聞いてもらい、
気持ちを分かってもらえたお客様は、
少し、心が軽くなったような気がしたのでした。




