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田舎から出てきたばかりのお客様
「こんにちはー…」
恐る恐る、そーっと一人のお客様がお店に入ってこられた。
このお店に、初めて来られたのか、
どうしたらいいのか分からず、
キョロキョロと辺りを見渡されていた。
「こんにちはー、いらっしゃいませ。
カウンターでも、テーブルでも、お好きな席へどうぞ!」
お客様に気づいた従業員の一人が、
笑顔で優しく声を掛けた。
「あ、はい。ありがとうございます…」
少し、挙動不審になりつつも、
お客様は、隅のテーブルに着席された。
席に着いてからも、周りを見渡しているお客様に、
従業員が親し気に声を掛ける。
「このお店、いかがですか?
良い雰囲気が、漂っているでしょう?」
お客様は驚きつつも、
恥ずかしそうに、笑いながら返事をされる。
「私、田舎から出てきたばかりで。
ちょっと不安があったんですけど、
こんな、温かいお店もあるんだって思って。
安心できました。」
話を聞いていたマスターが、
嬉しそうに笑みを浮かべながら、
「また、いつでも来てください。
よければ、地元の話なんかもされに。」
というと、お客様は、無邪気な様子で、
「はい、ありがとうございます!」
と、言ってくれたのでした。




