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ママを抱っこしてあげるお客様
本日は、小さな可愛らしいお客様が、ご来店されていました。
「ママ、いつも忙しそうで、大変そうなの。」
お客様は、寂しそうな顔をして、おっしゃいました。
「あら、そうなの。それは寂しいですね…」
従業員の一人が、そう声を掛けると、
お客様は、首をゆっくりと縦に振る。
「ママ、どうしたらもっと、笑顔になってくれるかなあ。」
ママは、もしかしたら、私のことなんて見えていないかも、と。
お客様は不安そうにされているので、マスターはそっと声を掛ける。
「ママも、貴方のことが大好きだと思うよ。
今度、ちょっとだけ、ぎゅーってママのことを、
抱っこしてあげたらどうかな?」
「ママのことを?」
不思議そうにそうおっしゃるお客様に、
従業員が、付け加えるように話をする。
「ぎゅーってしてもらえたら、ママもちょっとは、
疲れが吹き飛ぶんじゃないかな?」
「え、本当⁉」
お客様は、目をキラキラさせて、わくわくと楽しそうな様子で、
自分にも、ママのためにできることがあるのだと気づき、
すっかり寂しそうな様子が、なくなっていたのでした。




