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日常で世界を変える(伊東編)  作者: mei


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5月30日 特別研修9

 明日の最終ロープレは、15時から行われることが決まった。俺は、14時まで営業していることもあり、二人がどうなるのか想像がつかなかった。檜が言うには、やれることは全部やったからこれでダメなら仕方がないと豪語していた。でも、正直二人とも合格する確率はかなり低いと考えていた。というのは、やはり最終ロープレ突破率が62%ってところだろうな。この確率になるってことは、やはり落ちる人がいるからだろうと思っている。それが中丸か石木じゃないかと。そんなことを思っていると二人には言えないだろうけど。


 ー5月22日ー


 俺より先に着いた千尋と青野の頼んだ昼食が届いた。千尋は、俺と同じ焼き魚定食で、青野は唐揚げ定食を頼んだみたいだ。どちらも美味しく早く食べたくなってしまう。


 俺 「何に一番困ってるんだ?」

 千尋「そりゃあ、円井さんが先輩ってことかな」

 青野「それは、わかるな。言いたくても言えないよな」


 もし、円井さんに聞いたとしても「言ってない」とシラを切られたら終わりだな。


 青野「じゃあ、どうするの?」

 千尋「一応、中村さんに相談して上の判断をあおいだんだよ」

 俺 「いいじゃねぇか」

 千尋「でも、深山さんがキレて犯人どっちかハッキリさせろって言ったらしくてさ」

 俺 「まじかぁ」


 もう、深山さんとしてもシロクロはっきりさせたかったんじゃないかと思ってしまう。


 青野「どうやるの?ここから?」

 千尋「俺の中では、犯人はもう円井さんって決まってるからもういいんだよ」

 青野「でも、言われるんじゃないの?」

 千尋「ああ、だからどう深山さんと話すかだと思うよ」

  

 めんどくさいな、たしかに。


 俺 「中村さんは、なんて言ってたの?」

 千尋「中村さんは、深山さんよりも代表がどうかって言ってたよ」

 俺 「やっぱり、そうなんだ」


 やはり、深山さんと代表をどう抑えるかがポイントなんだろうなと思っていた。


 千尋「だから、深山さんが来たら勝負開始って感じかな」

 青野「深山さん何時から来るの?」

 千尋「予定では、15時って聞いてるよ

」

 青野「もうすぐじゃないか」


 時刻を見ると、もう13時を過ぎようとしていた。


 俺 「千尋、もしよかったら俺も同席していいか?」

 千尋「えっ?」

 俺 「お前よりも、俺の方が深山さんの対応は上手いと思うんだよな」

 千尋「お前がいいんだったら、頼むよ」


 コイツのために、俺は人肌脱ぐことにした。

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