5月23日 特別研修2
研修を終えた俺は、昨日回る予定だった営業先を回っていた。6月からは石木たちも来るかもしれないし大変だな。
ー5月22日ー
俺の講義は終了し、今はみんなロープレ中だった。この後、俺も見本としてロープレをしなければならない。しかも、相手は中村さん。めんどくさい相手だが、本気でいく。それが今の俺にできることだった。今日は、後輩の石木と中丸がいるし下手なことはできない。石木は、遠山と。中丸は青野と一緒にロープレをしているようだった。一方、朝から機嫌が悪かった千尋は、黙々とパソコンを打っている。アイツは、何をしているんだろうか?俺の研修は、どっちでもいいけどアイツがなんでここに来たのかは早く中村さんに聞かなければな。俺は、ゆっくりと歩き中村さんの方に近づいていく。
中村「おぉ、どうした?」
俺 「今、いいすか?」
中村「ああ。どうした?」
俺 「今日、なんで千尋来てたんだ?」
少し間を空けた。
中村「森川くんか?」
俺 「はい」
中村「森川くんは、人事部として来てもらったんだよ」
俺 「人事部として?」
中村「ああ。中丸くんの噂は聞いてるんでしょ?」
やっぱり、中村さんは知ってたのか?なんでこの人は俺に言わなかったのだろうか?
俺 「なんで、それ俺に言わなかったんですか?」
中村「まだ噂だからな?噂段階で人は疑っちゃいけないし、変な迷惑もかけたくないしな」
俺 「噂で知ったら一緒ですよ」
中村「そんなことないよ、俺はまだ中丸くんが怪しいとは思ってないしね」
俺 「えっ?」
ってことは、他にもいるのか?
中村「他にもいることは聞いてないの?」
俺 「いや、全く」
中村「人事部の若佐って奴だよ」
俺 「全然、顔すらわからないよ」
誰だ、若佐って。どういうことだろうか?
中村「今回の研修の件で、どっちが怪しいのかを決めるということかな」
俺 「じゃあ、そこで千尋も来たということですか?」
中村「そうなるね」
俺 「千尋は、無理やり連れてきたんですか?」
中村「僕じゃないけどね。僕に、連れて行けって言った奴がいるんだよ」
中村さんに言える人は限られてるだろうな。
俺 「相当、今日機嫌悪いんでなんとかしてくださいよ」
中村「俺に言われても知らないよ」
俺 「えー、まじっすか。それは困りますね」
中村たちは、何を考えているのだろうか?




