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おこぼれに預かります  作者: すみ 小桜


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―78―記憶が戻ったのに……

 僕は、時間にして十分ほどボォーっとしていたみたい。


 気が付けば、人だかりの中だった。


 そして、ミルキーさんとケンさんの姿が見当たらない。


 慌てて僕は二人の姿を探した。


 うん? 僕の口調が変わってるって?


 あ、本当だ! だって、中学生だから!


 お子ちゃまじゃないから!


 って、今はそれどころじゃない!


 僕は、二時間ほど街の中を探したけど


 見当たらなかった。


 記憶が戻ったというのに……。寂しい……。


 街を出て、ケンさんと出会った道をトボトボ。


 辺りは暮れてきた――。

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