前へ目次 次へ 78/101 ―77―僕の記憶~レイスになった訳 お兄ちゃんは、ある人に相談してみるって言ってくれた。 そして、あの山に居てと指さした。 僕が彷徨っていた山だ。 こうして僕は、お兄ちゃんと別れ、山を目指した。 山に着いてからは、ただただ独りでお兄ちゃんを待った。 ずっとずっと……。 僕はもしかして、捨てられたのかもしれない。 いや、もしかしたら、お兄ちゃんは……。 不吉な事も考えた。 そして、僕は、思考も衰え、姿も消えていた。 ただただ、フラフラと彷徨う存在になっていた。