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俺の黒小説が聖典になってた  作者: ぽんた7
Episode5 過去
16/45

仲間

 灰域に踏み込んでしばらくたった。いつものように野営。

 朝、ようやく日の出の頃。リンが最初に起床して馬車の外に出せ、と催促してきた。リーネを起こす。


「リン? こんな早く、いったい今日はどうしたんでしょうね?」


 そのまま馬車の扉を開けてくれる。リーネと共に外に出ると、馬車を遠巻きにして別の鱗猫が4匹座っていた。大きさは少しずつ違うが、毛皮の柄はそっくりだ。


『おお? 猫小隊?』


「リンと同じ鱗猫ですね。普通は馬車には寄ってこないものなんですが」


 ティアも目をこすりながら外に出てきた。


「にゃーにゃーにゃー」


 リンがリーネに向けて何かを訴えるように鳴く。


「はい、はい、なんと。それはそれは」


 俺とティアは何がなんだかである。


『リン、何か言ってるのか?』


「はい、あの4匹は元々リンの群れの仲間なんだそうです」


 なんと。


「リンを連れ戻しに来たって事ですか? リーネ様?」ティアは少し不安そうだ。


「いいえ、どうやら違うようですね」


 リンは、とことこ4匹の所まで歩いて行く。つまり俺ごと。


「にゃーご」


「「「「うにゃー」」」」


「にゃにゃー」


「「「「みにゃにゃにゃー」」」」


 君ら、会話できるんだ。この世界の猫賢すぎないかな。


「にゃっ」


 最後にリンが一鳴き。身を翻して馬車に戻る。4匹の鱗猫もその後に続いた。


「にゃ」


 リンがリーネに喋る。いやもう、鳴くじゃなくて明確に話している。俺にはよくわからんがリーネには理解できるようだ。感応術万能説。


「この四匹もリンに付いてきてくれるそうです。」


 ヒマなん?


「うにゃうにゃ」


「面白そう、だそうで」


 ティアちょっと驚いている。


「話に聞いていましたが、鱗猫って本当に人間を怖がらないんですね。びっくりです」


 人間の感情が薄いのも怪しいけど、この鱗猫ってのも遺伝子的に怪しい存在だよなあ。鱗と翼以外はまんまヤマネコだ。こんな進化しないだろ普通。ま、危険が無いならとりあえずいいか。


 という訳でパーティーにメンバーが増えた。巫女巫女猫猫猫猫猫。ステータスCHM極振りにもほどがある。(CHM=Charming。俺が今作った。)




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