仲間
灰域に踏み込んでしばらくたった。いつものように野営。
朝、ようやく日の出の頃。リンが最初に起床して馬車の外に出せ、と催促してきた。リーネを起こす。
「リン? こんな早く、いったい今日はどうしたんでしょうね?」
そのまま馬車の扉を開けてくれる。リーネと共に外に出ると、馬車を遠巻きにして別の鱗猫が4匹座っていた。大きさは少しずつ違うが、毛皮の柄はそっくりだ。
『おお? 猫小隊?』
「リンと同じ鱗猫ですね。普通は馬車には寄ってこないものなんですが」
ティアも目をこすりながら外に出てきた。
「にゃーにゃーにゃー」
リンがリーネに向けて何かを訴えるように鳴く。
「はい、はい、なんと。それはそれは」
俺とティアは何がなんだかである。
『リン、何か言ってるのか?』
「はい、あの4匹は元々リンの群れの仲間なんだそうです」
なんと。
「リンを連れ戻しに来たって事ですか? リーネ様?」ティアは少し不安そうだ。
「いいえ、どうやら違うようですね」
リンは、とことこ4匹の所まで歩いて行く。つまり俺ごと。
「にゃーご」
「「「「うにゃー」」」」
「にゃにゃー」
「「「「みにゃにゃにゃー」」」」
君ら、会話できるんだ。この世界の猫賢すぎないかな。
「にゃっ」
最後にリンが一鳴き。身を翻して馬車に戻る。4匹の鱗猫もその後に続いた。
「にゃ」
リンがリーネに喋る。いやもう、鳴くじゃなくて明確に話している。俺にはよくわからんがリーネには理解できるようだ。感応術万能説。
「この四匹もリンに付いてきてくれるそうです。」
ヒマなん?
「うにゃうにゃ」
「面白そう、だそうで」
ティアちょっと驚いている。
「話に聞いていましたが、鱗猫って本当に人間を怖がらないんですね。びっくりです」
人間の感情が薄いのも怪しいけど、この鱗猫ってのも遺伝子的に怪しい存在だよなあ。鱗と翼以外はまんまヤマネコだ。こんな進化しないだろ普通。ま、危険が無いならとりあえずいいか。
という訳でパーティーにメンバーが増えた。巫女巫女猫猫猫猫猫。ステータスCHM極振りにもほどがある。(CHM=Charming。俺が今作った。)




