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緑中の光  作者: いとい・ひだまり
第二章 君を追う

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第十二話 混濁

「――じゃあ出るとき鍵よろしくね」

「はーい」


 やっとこの日が来た。

 母さん達が出ていってから一時間後。僕は鍵以外何も持たずに家を出た。キみつキに会えることを祈って。


 祭りに行くなら暗くなってからがよかった。だってその方が、探しやすい。彼がよく見えるから。



 歩いていたのに、いつの間にか早足になっていた。

 祭囃子が聞こえる。もうすぐだ。

 鳥居をくぐって、階段を上がって、もう一つ鳥居を……。


 夢中だった。

 その先に、君がいる気がした。

 光のように、真っ白な――


「あ」


 そうだ。

 今日は祭りだった。


 境内は沢山の屋台や提灯のせいで明るいし、大勢の人で賑わっている。こんな所に彼はいないだろうと、僕は(わき)の暗がりに逸れる。

 林付近を探し始めて十秒もしない内に彼を見つけた。

 木の側。丸まった紫紺の影があった。

 頬が緩んだ。僕は駆け寄って彼の名前を


「……っ」


 あれ、名前が出てこない。


 なんだっけ。あの人の。

 あぁ、そうだ。


「キミツキ」

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